夜のNHKラジオの番組で、「作家・町田康のパンクな文学論2~古典はこう読め~」を放送していた。町田康のトーク番組で司会を渡邊あゆみ、ゲストに古川日出男、戌井昭人、大塚ひかりが出演。
今夜は「平家物語」、江戸時代の「東海道中膝栗毛」などをめぐり朗読と出演者各氏による読み解きなどが語られる。耳で聴く文学談義を楽しめた。
台風一過、まだまだ猛暑がつづく。
「望星」9月号の対談「にっぽん そぞろ歩き」が、「食の風景、喜怒哀楽」と題して池内紀と川本三郎の対談が三ヶ月ぶりに掲載されています。
立ち読みコーナーで冒頭の一部が読めます。
http://www.tokaiedu.co.jp/bosei/pdf/1909_ren1.pdf
漫遊放談「シゲモリ翁とゆく」も対談ですが、これも立ち読みコーナーで一部が読めます。
http://www.tokaiedu.co.jp/bosei/pdf/1909_ren2.pdf
先日、夏休み活弁シアター2019で、1933年(昭和8年)松竹キネマ(蒲田撮影所)の作品で、五所平之助監督の映画「伊豆の踊子」を活動弁士・佐々木亜希子さんの活弁で観た。
無声映画鑑賞会の発行する季刊夏「活狂」(カツキチ) No177。
周防正行監督最新作「カツベン!」のチラシなどが観客に配られた。
「カツベン!」は、2019年12月に公開予定作品。
今からおよそ100年前、映画(活動写真)がまだサイレントでモノクロだった頃を舞台にした活動弁士を夢見る青年を主人公にした物語。
成田凌、黒島結菜、高良健吾、井上真央、音尾琢真、竹野内豊、竹中直人、渡辺えり、小日向文世が出演。
参照:「カツベン!」http://www.katsuben.jp/
夏休み活弁シアター2019
昭和のはじめ頃の映画には音がありませんでした。
日本では、話芸の伝統を受け継ぎ、巧みな語り口で映画を説明する「活弁」が発達し、活動弁士は映画館のスターとして人気を集めました。
弁士の語りによって、映画は新たな輝きを放ちます。
この機会に、ぜひ「活弁」をご堪能ください。
数多く映画化された名作『伊豆の踊子』の記念すべき第1作をライブ・エンターテイメント「活弁」でご体験ください。(パンフレットより)
上映前に、活動弁士の佐々木亜希子さんの「夏休み活弁ワークショップ」に参加した子どもたちの成果発表の上映会があった。
子どもたちの活弁で上映されたのは、
村田安司の漫画映画「海の水はなぜからい」(1935年)
鈴木宏昌の漫画映画「日の丸太郎 武者修行」(1936年)
アメリカのマック・セネット・プロダクションのLizzies of the Field(1924年)。
後半、5分間の休憩あり。映像文化ライブラリーの学芸員の解説の後、佐々木亜希子さんの活弁で上映。館内は満席で立ち見がでる。
五所平之助監督の映画「伊豆の踊子」(1933年、松竹キネマ、93分、白黒、無声、16ミリ)を観る。
出演は、田中絹代、大日方伝、小林十九二、河村黎吉。
川端康成の同名小説の初の映画化。小津安二郎監督とともに、松竹蒲田撮影所のホープとして活躍し、叙情的な作風を得意とした五所平之助監督の代表作。旅の踊子と学生の淡い恋を詩情豊かに描く。
下田港での別れのシーンまで活弁の声音(こわね)に引き込まれる。