イチョウの木の実が見られる季節になった。下から眺めると丸い形をしている。実は薄く色づきはじめていた。
イチョウ科の裸子植物。一科一種。落葉高木で、高さ約三〇メートルに達する。葉は扇形で中央に裂け目があり、秋に黄葉する。雌雄異株。春、葉の付け根に、尾のような雄花、柄のある二個の胚珠(はいしゅ)をもつ雌花をつけ、四月ごろ受粉し、九月ごろ精子によって受精が行われる。果実は丸く、外種皮は熟すと黄橙 (おうとう) 色で、内種皮は白い殻となって種子を包む。種子は銀杏(ぎんなん)とよばれ、食用。幹や枝から気根を垂らすことがあり、乳(ちち)の木ともいう。中国の原産で、盆栽や街路樹に多用され、材は碁盤・将棋盤などに使われる。 『大辞泉』
大辞泉の引用句は、「銀杏散る遠くに風の音すれば」富安風生。
この夏の読書で楽しめた本に、佐々木亜希子著『カツベンっておもしろい!』がありました。映画のカツベンをされている活動弁士・佐々木亜希子さんの新刊です。これまで活弁映画鑑賞会で、佐々木さんのカツベンを楽しんでいました。この本では、活動弁士になろうとした経緯(いきさつ)や師匠の活動弁士の澤登翠さんについても書かれています。
佐々木亜希子さんのカツベンで鑑賞した作品で面白かったのは、
小津安二郎監督の映画『東京の合唱(コーラス)』(1931年、松竹キネマ)
フレッド・ニューメイヤー、サム・テイラー監督の『ロイドの要心無用』(1923年)
バスター・キートン、ジャック・ブライストン監督の『荒武者キートン』(1923年)
アルバート・パーカー監督の映画『ダグラスの海賊』(1926年)
バスター・キートン監督の映画『キートン将軍』(1926年)
ルパート・ジュリアン監督の映画『オペラの怪人』(1925年)
五所平之助監督の映画『伊豆の踊子』(1933年、松竹キネマ)