街路樹のザクロの木に実が生っていた。味覚の秋である。 夕方の晴れた南西の空に、上弦の月が高く昇っていた。 橋の上を、海鵜が長い首を伸ばして海の方へ飛んで行く。 蕪村の句に、「鳥さしの西へ過けり秋のくれ」。 天明二年の句である。 「PFFアワード&…
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