川を渡っていると川面(かわも)にヒドリガモや海鵜がいた。海鵜は単独で潜っては浮かび上がっている。一度潜ると十メートルほど離れて水面に姿を現わす。 夕方の南の空に三日月が昇っていた。蕪村の句に、「寒月や門をたゝけば沓(くつ)の音」。明和五年十…
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。