2007-05-01から1ヶ月間の記事一覧

荒川洋治の「スクラップの楽しみ」を聴く

快晴で北から吹く風の強い日である。空気が乾いていて、朝晩の風が肌寒い。 蓮と睡蓮のある公園の池に寄り道する。雨が降る前日とか蒸し暑い日には、蛙が盛んに鳴いているのだが、今日はぴたりと静かである。蛙の肌はこの乾燥した肌寒い風が苦手なのではない…

社会科見学に行こう!

昨夜のNHKの「ふれあいラジオパーティー」は、「大人の社会科見学」というタイトルであった。録音しておいたので、聴き直す。 「社会科見学に行こう!」主宰の小島健一氏の話にうなずくところあり。「社会科見学」が浮上して来た理由は、一つはブログの登場…

カンヌ映画祭のこと

カンヌ映画祭で、河瀬直美監督の「殯の森」(もがりのもり)が、最高賞パルムドールに次ぐグランプリを受賞した。日本作品のグランプリは九〇年の小栗康平監督の『死の棘』以来という。 朝日新聞の記事で河瀬監督の受賞のスピーチに、「人生はたくさんの困難…

「新・話の泉」を聴く

公園の池に寄り道する。近づくと蛙の鳴き声が聞こえる。おやっ、水面に動くものがいるぞ。アメンボだ。細いからだで、スーィスーィと滑っている。軽快な動きである。 今まで浮き葉だったハスの葉が、立ち上がって立ち葉になっている。蕪村の句に、 蓮の香や…

ラジオ深夜便「読書で豊かに」

通りの歩道に沿ってクローバーが白い花をつけている。まるで花畑のように広がっている所である。その中にヒメジョオンが花を上向きに咲かせていた。 連日の黄砂に空が覆われていて、汗ばむ気温の日であった。 公園の池に立ち寄ってみた。牛が鳴いているよう…

『菊池伶司 版と言葉』

昨日は朝から雨で夕方になって雨があがった。夜、星空になる。 今日は晴天で薄っすらと黄砂が偏西風で運ばれて来た。 夕方、西の空に高く宵の明星が黄砂の中で光っている。 明日のNHK新日曜美術館で、「銅版に刻まれた生 版画家・菊池伶司」という番組に注目…

アキ・カウリスマキの『街のあかり』

フィンランドといえば、映画『かもめ食堂』だけではなく、アキ・カウリスマキ監督の映画『浮き雲』、『過去のない男』につづく三部作『街のあかり』が七月に公開される。 この作品について、アキ・カウリスマキの言葉がある。 私の新作『街のあかり』は、『…

語学趣味をめぐる話

ネムノキの若葉が芽吹いている。ぐんぐんと日々伸びている。蕪村の句に「やどり木に目を覚したる若葉かな」。明和六年(一七六九年)四月十日の句である。 先日届いていた「出版ダイジェスト」No.133で、楳図かずおの「グワシ! ぼくの五か国語学習法」(談…

「アサッテの人」と睡蓮

『群像』2007年6月号から、諏訪哲史の「アサッテの人」と雨宮処凛の連載エッセイ「プレカリアートの憂鬱」を読む。うーむ。なるほどね。 「アサッテの人」は《「世界の裂け目」を求めた叔父が失踪した。遺されたテキストが紡ぐ、新しき文学の地平》とあ…

『ずら〜りカエル ならべてみると・・・』

昨日の午後から曇り、夕方に雷雨があったが、夜半に晴れ上がった。 今日、公園の池に寄る。不思議に蛙を見かけない。鳴き声もしない。一昨日(おととい)蛙を見かけたのに・・・。 池の近くでギターを弾いて歌っている男がいた。胡坐をかいて座っている。一…

カエルと『古本探偵』

晴れて気温も高いが、乾燥した強い西風で爽やかな日であった。 公園のバラ園に寄る。強風で花が散っていた。残ったバラの花はドフトボルケかな。 池を訪れる。睡蓮の花が先日よりも多く開いていた。ハスの葉が増えている。睡蓮の花にデジカメを向ける人が入…

『ほらふきおじさんのホントの話』

公園の池に寄り道する。ハスの葉は、枯れたままがほとんどだったが、一つ二つまだ小さい若葉を淀んだ水面に見つける。 睡蓮の花は、あちこちに多くのつぼみが顔を出していた。 つぼみを眺めていると、トンボが飛んで来た。かなり大きい。 しばらく、いると、…

新海誠の『秒速5センチメートル』

「どれほどの速さで生きれば、きみにまた会えるのか。」 「秒速5センチなんだって・・・桜の花のおちるスピード・・・」 雪もひらひらと舞い落ちる。これも秒速5センチメートルかな。 シネツイン1でもらった「エンドマーク」5月号の連載コラム「美妙」を…

ラジオ深夜便を聴く

公園のバラ園で花を眺める。デジカメを持って撮影している人が何人もいた。 アンネフランク、クィーンエリザベス、ブルームーン、ピカデリー、ウェンディカソンズ、コッパーポットという名前のバラが見事だ。 その中で、コッパーポットという名前のバラはい…

ピレネー山中の村

昨日、スティーヴン・フリアーズ監督の映画『クィーン』で、マイケル・シーンがトニー・ブレア首相を、ヘレン・ミレンがエリザベス女王を演じる映画を観たばかりだったが、「英国のトニー・ブレア首相は10日、6月27日に辞任すると表明した。」という新…

スティーヴン・フリアーズの映画『クィーン』

スティーヴン・フリアーズ監督の映画『クィーン』2006年(The Queen)を、シネツイン1で観た。最終上映時間の回だったので混んでいるかと思ったが、十五人ほどの観客だった。 主演のヘレン・ミレンがエリザベス女王を、マイケル・シーンが労働党党首で…

目に青葉の季節

トウカエデの木が通りにあり、そばのベンチに座っていると頭上の若葉を支える枝のあいだを、小鳥たちがさえずりながら飛び回っている。シラカシやケヤキ、クスノキといった落葉樹が周辺に広がっている。 若葉の新緑にとても落ち着きますね。 公園のバラ園は…

痩臑(やせずね)の毛に微風あり更衣(ころもがへ)

六日は、二十四節気のひとつ立夏であった。暦の上で夏の始まる日。 青葉を渡る風がすがすがしい。 街路樹にシナサワグルミの花が見られる。背の高い木で、色のついていない藤の花といった趣である。 太い幹にプレートがくくり付けてあり、小学生が書いたよう…

後藤新平、生誕百五十周年

早朝、伸びていた樹木の枝を刈る。 朝日新聞で藤原書店の広告を見る。生誕百五十周年記念特別企画として、『後藤新平の「仕事」』、20日刊とある。6月刊で、『後藤新平大全』も控えている。雑誌『環』vol.29春号は、〈特集〉世界の後藤新平/後藤新平の世…

青紫蘇の苗

三日、園芸店で野菜の苗を何種類か購入する。今日、青紫蘇と蔓紫の苗を植えた。 四方田犬彦の『月島物語ふたたび』(工作舎)で、1999年の川田順造との対談・「月島、そして深川。」と2006年の陣内秀信との対談《「月島的なるもの」をめぐって」》を…

杉本秀太郎の『みちの辺の花』

五月二日は雑節のひとつで、八十八夜である。 立春から八八日目で、五月二、三日ごろにあたる。このころから農家は種まき・茶摘み・養蚕などに忙しい時期となる。[季 春]「霜なくて曇る八十八夜かな/子規」 『大辞泉』 通りの街路樹のイチョウの木に若葉…

「新・話の泉」の落語検定

公園のバラ園に花が咲きはじめていた。アンネ・フランクという名前のバラがひときわ大きな花で見事だ。 昨夜のNHKラジオの番組「新・話の泉」をテープに録音していた。面白かったので、もう一度聴き直す。立川談志の「落語検定」の問題を解く。四月は古今亭…