2008-04-01から1ヶ月間の記事一覧

ある「写真」のこと

イチゴの花が開く。 伊藤俊治/港千尋編『映像人類学の冒険』(せりか書房)に所収の討論「映像人類学の可能性」を読んで興味深かった。 先日のアラン・レネ監督の『ヒロシマ・モナムール』で、1958年のロケの合間に主演女優エマニュエル・リヴァさんや…

「ああ、そうかね。」

園芸店で青紫蘇とピーマンの苗を購入。店の人から筍(タケノコ)を頂く。ありがとう。 昨夜のラジオ深夜便で、地球の中の日本人「地球家族を生きる」と題した宮川秀之さんの話を聴いた。 トリノでマリーザさんと出会った時を話しているところから聴けたが、…

笠智衆ごのみ

午前、予約していた歯科へ。道端にタンポポが咲いていた。さわやかな風が南から吹く。 タンポポの白い綿毛があちこち草むらにあり、ハナミズキの花も白や淡紅色で目を楽しませてくれる。 午後、散歩の途中にあるT古本屋の店頭棚から二冊100円の文庫を見る…

ニガウリの苗

22日、青紫蘇、ニガウリ、黒皮かぼちゃの苗を園芸店で購入する。 そのうち、青紫蘇とニガウリの苗を植える。ニガウリはゴーヤーとも言う。 黒皮かぼちゃは、園芸店に実が置いてあるので見ると、小柄な黒い色をしたかぼちゃであった。 今月の新刊で、マルグ…

植草甚一 生誕百年記念出版のこと

公園に八重桜が咲いていた。八重になって見事だ。 21日の「朝日新聞」で「植草甚一は終らない」を読む。2008年は植草甚一生誕百年なんですね。 「植草甚一 生誕百年アニバーサリー」として、晶文社から記念本の発刊の予定があるようです。 参照:「晶…

さくら散て刺(ハリ)ある草の見ゆるかな

四月二十日は、二十四節気のひとつ穀雨である。穀物をうるおす春雨という意味があるようだ。 晴れて風も強いし、汗ばむほどの日であった。 蕪村の句に、「さくら散て刺(ハリ)ある草の見ゆるかな」。安永三年の句である。 夕方、K古書店の店頭本をチェック…

『ヒロシマ・モナムール』とエマニュエル・リヴァの写真のこと

ヤマブキが咲き始めた。山吹色が目に鮮やかだ。 日仏交流150周年記念 「フランスシネマ・フェスティバル」で アラン・レネ監督の『ヒロシマ・モナムール』(1959年、公開時の邦題「二十四時間の情事」1時間31分、白黒)をシネツイン1に観に出かけ…

春雨に下駄買泊瀬(かふはせ)の法師かな

昨夜からの細い春雨で、日が暮れる。街路樹のシダレヤナギに若葉が垂れ下がっていた。 蕪村の句に、「春雨に下駄買泊瀬(かふはせ)の法師かな」。 池澤夏樹の『異国の客』(集英社)から、須賀敦子をめぐって書かれている「高校生、法王の死、シャルトルと…

桃花祭の舞楽

コンビニで「漁師町風真あじ弁当」を買ってフェリーに乗り込む。 デッキで夕陽を見ながら腹ごしらえ。素朴な弁当だが、絶品。 牡蠣筏(いかだ)の浮かぶ海面を10分で宮島へ渡る。 日の暮れた参道を大鳥居が海中に見えるところを過ぎた地点に、サイクリスト…

ラジオ深夜便「読書で豊かに」を聴く

今夜のラジオ深夜便は、明石勇アナウンサーの担当日である。 「ないとガイド」は「読書で豊かに」で、植島啓司さんがゲストで出演している。 一年のうち二百日は旅に出ているという植島さんが話す。 最初に、「お金がなくても、貧富の差とか、そういうことで…

映画『女は女である』

シネツイン1でジャン=リュック・ゴダール監督の映画『女は女である』を観る。 (1961年/フランス=イタリア合作映画/1時間24分) 4月12日から1週間限りの上映。観客は40人ほどで半分弱の入りだった。 出演は子供を欲しがる妻にアンナ・カリ…

たんぽぽのお酒

久しぶりに晴れ上がって気持ちのよい天気。春の雨で散った桜があり、もう葉桜になりかけている。 道端にたんぽぽの花が咲いていた。茎が伸びて、高さが五十センチ以上もある。ずいぶん伸びたものだ。 ふんわりした白い綿毛に手を触れる。ちょっと摘んでみる…

「とんち教室」復活

午後三時過ぎから雨になる。この雨で夜桜見物や花見酒はもう終わりかな。 昨夜、NHKラジオの番組で「新・話の泉」を聴いた。 今月(四月)から第一火曜日と第二火曜日が放送時間で、月二回の放送である。 第一火曜日(1日)は聴き逃していた。今回の出演者…

ナズナの白い花

道端に、ナズナの白い花が咲いている。クローバーの葉のなかに混じってナズナの白が目を引く。 5日、「のんき新聞」15号が勝川克志さんから届いた。 表紙に《忘れた頃に出る 少年老い易くのんき成りがたし》 原健太郎の連載「ハラケンのちゃっきりケン太…

オタール・イオセリアーニの『ここに幸あり』

ソメイヨシノが満開だ。蕪村の句に、「花に暮て我家(わがいへ)遠き野道かな」。 オタール・イオセリアーニ監督の最新作『ここに幸あり』2006年(JARDINS EN AUTOMNE)を横川シネマで観る。121分。 映画館への途中、通りを一筋間違えていたらしい。…

黒岩比佐子『編集者国木田独歩の時代』のこと

川を渡っていると竹のひびの上にアオサギがいた。まだ渡り鳥のヒドリガモは岸辺の浅瀬で海苔をついばんでいる。 北の方へ旅立つ日も、もうすぐだろう。 南の方からの渡り鳥ツバメが飛んでいるのを見たのは今年は三月二十八日だった。 そのツバメの巣に雛がい…