2008-07-01から1ヶ月間の記事一覧

「新・話の泉セレクション」

夜、NHKラジオで、「新・話の泉セレクション」と題した夏季特集番組の「新・話の泉」のアンコール放送があった。 もう一度聴きたいという好評だった話から選んでいる。 今夜は第一夜で、明日は第二夜と連続放送である。出演者は立川談志、山藤章二、嵐山光三…

もうろくの詩(うた)

秋山祐徳太子『天然老人』(アスキー新書)の巻末の対談が赤瀬川原平とだったが、ブリキ男の方に肩入れしながら読んだ。 老人力よりも天然のほうに自在さがあるような気がしないでもない。 読んでから気づいたのだが、あと高梨豊さんがおられる。お二人はラ…

月は東に

早朝にゴーヤを収穫した。これで何本目か。ゴーヤはぐんぐん伸びる。 明るくなるとセミが鳴き始める。正午ごろの気温が三十四度。暑い。 蕪村の句に、「大仏のあなた宮様せみの声」。*1 午後二時に雷雨あり。短時間降った。じきに夏の青空と暑さに戻る。 夕…

「自然に親しむ」を聴く

ラジオ深夜便で「ないとガイド」の「自然に親しむ」を聴く。今夜は明石 勇アナウンサーの担当日である。二ヶ月ぶりに内山節氏がゲストだった。 聴こうと待っていたが、少し眠っていた。気がついて耳を傾けると、ジャガイモをめぐる談話が展開されているとこ…

成瀬巳喜男監督の『女の中にいる他人』

名作映画「小林桂樹特集」で、成瀬巳喜男監督の映画『女の中にいる他人』(1966年、東宝、102分、白黒)を映像文化ライブラリーで観た。観客は35人ほど。 東京の新世紀書房という出版社へ勤めている田代(小林桂樹)が、冒頭で雨の中の歩道を歩いて…

虫と遊ぶ

22日は二十四節気のひとつ大暑。連日の猛暑だ。うなぎの蒲焼を食す。 早朝からアブラゼミが鳴き始めた。時折、鳴き止む時間帯というのがあり、驚くほど静かになる。寿命が尽きたのか・・・。 蕪村の句に、「蝉鳴(せみなく)や行者の過(すぐ)る午(うま…

「マキノ雅弘 ある活動屋の生涯」

7月19日は土用で、宮島の管弦祭であった。 蕪村の句に、「居(すわ)りたる舟に寝てゐる暑(あつさ)かな」。 昨夜の夜半に外へ出ると、南に明るく木星が、月は南東に眺められた。天頂に明るい星がある。こと座のベガだろう。 街路樹のナツメの木に実がな…

映画『グル・ダットを探して』

イチジクの葉に空蝉(うつせみ)が残されていた。その向こうには夏の青空が広がる。 蕪村の句に、「わくらばに取付(とりつい)て蝉のもぬけ哉」。 ナスリーン・ムンニー・カビール監督の『グル・ダットを探して』(1989年、イギリス、84分、カラー)…

『角川必携国語辞典』

花が散り、ハスの花托(かたく)が膨らむ。緑から灰色がかって来た。ハスの花托の形は如雨露(じょうろ)に似ている。 草花や植木などに水をかける道具。じょろ。▽「如雨露」は当て字。 『角川必携国語辞典』 15日、朝日新聞で国語学者の大野晋さん死去の…

田之倉稔著『林達夫・回想のイタリア旅行』の書評

「本はねころんで」さんで、田之倉稔著『林達夫・回想のイタリア旅行』(イタリア書房)の感想などを読ませてもらいました。 今日は、もう一つ毎日新聞の《今週の本棚:渡辺保・評 『林達夫・回想のイタリア旅行』=田之倉稔・著》も読みました。 渡辺保さん…

ラジオ深夜便「読書で豊かに」を聴く

今夜のラジオ深夜便は明石勇アナウンサーの担当日である。 「読書で豊かに」はゲストが植島啓司さん。 冒頭、前回の植島さんが紹介した坂口恭平著『TOKYO 0円ハウス0円生活』(大和書房)を読んだ聴取者からの感想の手紙を、明石さんが紹介する。 今…

小津安二郎監督の『小早川家の秋』

夕方、公園の池に寄り道。睡蓮の葉が浮いている。伸びた葦(あし)の葉にトンボを見つけた。 体全体が目のあたりまで真っ赤な色をしている。ナツアカネの雄。 ハスの白い花を見に人がやって来て、デジカメで撮影して去ってゆく。 水巴の句に「白う咲きて昨日…

ロダーリの言葉

夕方、晴れた南の空に上弦の月を眺める。 午後八時ごろに西の空で火星と土星の大接近が見られるのだが、うっかり忘れていた。 ジャンニ・ロダーリの『猫とともに去りぬ』(光文社古典新訳文庫)から「ヴェネツィアを救え あるいは 魚になるのがいちばんだ」…

鈴木三重吉の『赤い鳥』のこと

リンク元に「脇坂るみ」で検索があったので調べてみた。 昨年読んだ脇坂るみさんの『赤い鳥翔んだ』(小峰書店)が、赤い鳥文学賞の特別賞を受賞したということを知る。 昨年、夏目漱石の手紙にも登場する加計正文さんのことを書いてみたのだが、ちょうどそ…

「新・話の泉」を聴く

ハスの白い花が咲いて散りかけている。花の真ん中に花托(かたく)が見える。 夜、NHKラジオの「新・話の泉」を聴く。出演は立川談志、山藤章二、嵐山光三郎、毒蝮三太夫、松尾貴史、ゲストは小泉武夫の各氏。司会は渡邊あゆみアナウンサーである。 今日の一…

アメンボと献立日記

夕方、公園の池に寄り道する。水面を滑るアメンボを見つけた。 半翅(はんし)目アメンボ科の昆虫。中脚と後脚が体長より長い。池などの水面を滑走し、水面に落ちた昆虫を捕食する。体は飴(あめ)のにおいがする。みずぐも。かわぐも。あしたか。あめんぼう…

『プアー』と『わんわん にゃーにゃー』

長新太・さく・え、和田誠・しあげ『プアー』と『わんわん にゃーにゃー』(福音館書店)。 亡くなった長新太さんが描き残していたラフスケッチを、和田誠さんが仕上げて作った二冊の絵本。 『プアー』の犬のとぼけた様子がなんだか面白い。お尻からプアー、…

春原政久監督の『三等重役』

七月一日は半夏生(はんげしょう)だった。例年、二日ごろだが、今年は一日? 雑節の一。太陽が黄経一〇〇度にある日で、夏至から一一日目。七月二日ごろにあたる。このころから梅雨が明け、田にカラスビシャク(半夏)が生えるのを目安に田植えの終期とされ…