2009-06-01から1ヶ月間の記事一覧

西川美和監督の映画『ディア・ドクター』

夜明け(といっても雷雨で暗い)前に雷鳴が聞こえた。梅雨前線が南から北へと通過した。 通過した後の停滞で一日中降ったり止んだりの梅雨空である。 夕方、雨も止んでいた。飲み物と食べ物などを買ってシネツイン本通りへ急ぐ。 館内の壁に貼ってある『ディ…

岸根行(きしねゆく)帆はおそろしき若葉かな

街路樹のナツメの実が大きくなっていた。 つい先日、六ミリほどの花が咲いていたが、目立たない黄緑色の花であった。果実はまだ緑色で葉の色と同じだ。十五ミリほどの大きさ。保護色であまりで目立たない。 赤褐色に熟すと遠くからでもきわだって分かる。 ク…

笑福亭仁鶴「七度狐」と「三十石」

梅雨の中休み。晴れる。気温が上がって暑い。 先日、池の蓮の葉にクロイトトンボを見つけた。今年、初めて見る。体長は三センチほどで、小さく細いトンボ。 蕪村の句に、「みじか夜や伏見の戸ぼそ淀の窓」。*1 CD『上方落語特選 笑福亭仁鶴 第二集 七度狐/…

桂文我を聴く3

午後からも降ったり止んだり晴れ間も見える。夕方から本降りになった。 前線が通過しているのか、テント地の屋根のようなものがある場所で雨宿りする。 何人ものひとが集まってただ呆然と風と雨の降り続ける街路を見つめている。 スウェーデンのロイ・アンダ…

桂文我を聴く2

明日は二十四節気のひとつ夏至である。 夜が短い。午前四時頃に夜が明ける。 三時頃、東の空で月と金星、火星が接近して並ぶということだが、眠っていて見られず。 朝の光にサクランボが鮮やかだ。色つやが見事である。 CD『おやこ寄席ライブ4 桂文我』で「…

桂文我を聴く

街路樹のネムノキが満開になっている。 山形のサクランボが美味しく食べごろである。 昨夜、NHKテレビの番組「歴史秘話ヒストリア」を観た。 「絶望するな ダザイがいる」というタイトルで、今週は太宰治「人間失格」誕生秘話だった。 先日のラジオ番組「新…

みじか夜や浅瀬にのこる月一片

園芸店でキュウリの苗を買う。 蕪村の句に、「みじか夜や浅瀬にのこる月一片(いつぺん)」。 安永四年四月十二日の句である。 日の出が五時前で、日没は午後七時を過ぎてからになる。まだ明るい夕方、公園の池に寄る。 大きなトンボがやって来た。オニヤン…

ムナーリの機械

梅雨入り後、雨らしい雨は降らず、高温多湿の天気がつづく。 月初めに意外な絵本が出ていたのを手にして開いて見た。ブルーノ・ムナーリ著『ムナーリの機械』(中山エツコ訳)で、河出書房新社から復刊されていた。 以前出ていた本は、タイトルを「ナンセン…

入梅と犬

梅雨に入った。雑節では、六月十一日が入梅(にゅうばい)である。 傘を持って、電車に乗り込んで空いていた座席に腰を下ろす。 右隣にねずみ色と黒の二色の布のバッグを膝の上に抱えている女の人がいた。 大きさは縦三〇センチで横四〇センチほどだろうか。…

「須賀敦子を読む」のこと

公園の池に寄る。ハスの枯れた茎に糸トンボがいた。 二センチほどまで近寄る。大きさは三センチほどのトンボだ。クロイトトンボ? 宝石のような青紋は見られないが・・・。 公園を通りぬけてブックオフで二冊購入。 小黒三郎『動物組み木をつくる』1984…

一粒の麦

夕方よりにわか雨になり、ゴロゴロと雷が鳴る。空に強い光のすじが走る。稲妻! 梅雨の入り? そういえば、五日は二十四節気のひとつ芒種(ぼうしゅ)ですね。 太陽の黄経が七五度の時。六月六日ごろ。稲・麦など芒(のぎ)をもつ穀物の種をまく時期とされて…

「新・話の泉」を聴く

夜、NHKラジオの番組「新・話の泉」を聴いた。出演は立川談志、山藤章二、嵐山光三郎、毒蝮三太夫、松尾貴史の各氏で、司会は渡邊あゆみアナウンサー。 早くも「剣の舞」の曲が鳴り響いております。 「世の中審議会」である。小学校の教科についてお聞きしま…