2009-09-01から1ヶ月間の記事一覧

小野二郎さんの文

秋雨前線の停滞で降ったり止んだりで、湿度が高かった。 今年の冬野菜は、腐葉土と菜々実さんという肥料で土作りをする。 先週植えたグリーンボール・キャベツ、シュンギク、白菜が根付いたようだ。 9月に、嵐山光三郎著『「下り坂」繁盛記』(新講社)が出…

バラード追悼特集

雑誌『SFマガジン』(2009年11月号)は、4月に亡くなって半年近くになりますが、「J・G・バラード追悼特集」号です。 まだ9月なのですが、もう11月号が出ているんですね。 追悼評論「真珠湾攻撃の内宇宙―バラードまたはSF史の変容―」( 巽孝之)…

カタラン語

正午前後は残暑で蒸し暑かったが、夕方から日暮れにかけて涼しくなった。 午後7時過ぎに南の空に月が眺められた。上弦の月だ。 昨日、公園の池に寄った時に会った二人連れの旅行者のうち一人がカタラン語の名前だった。 語らん語ではなくカタラン語だ。残り…

映画『航空都市』

9月23日は二十四節気のひとつ秋分である。道端に彼岸花が咲いて目に鮮やかだ。 墓参のあと、午後から「ロシア・ソビエト映画特集」でアレクサンドル・ドヴジェンコ監督の『航空都市』(1935年、82分、白黒)を映像文化ライブラリーに観に出かけた。…

『人生に乾杯!』

街路樹のコナラの果実が樹下に大量に落ちて散らばっていた。 ドングリである。小楢(こなら)は『大辞泉』によると、 ブナ科の落葉高木。山野に自生する。葉は倒卵形で先がとがり、縁にぎざぎざがある。五月ごろ、新しい枝の下部に尾状の雄花、上部に雌花が…

「書棚と平台」

暑さ寒さも彼岸まで。九月二十日が雑節で「彼岸」である。 川岸にアオサギがいた。近寄ると人の気配に気づき、大きな翼(つばさ)を広げて飛び上がって行った。 柴野京子著『書棚と平台』(弘文堂)を読む。とても興味深い。 副題は「出版流通というメディア…

アレクサンドロフ監督の『陽気な連中』

「ロシア・ソビエト映画特集」が映像文化ライブラリーで9日から始まっている。 17日はグレゴリー・アレクサンドロフ監督の『陽気な連中』(1934年、95分、白黒)を観た。 『陽気な連中』の冒頭、チャップリン、つづいてハロルド・ロイド、そしてバ…

『ボリシェビキの国におけるウェスト氏の異常な冒険』

「ロシア・ソビエト映画特集」が9月9日より映像文化ライブラリーで始まっている。 一本目は、ヤコフ・プロタザーノフ監督の映画『アエリータ』(1924年、90分、白黒、無声)で、9日に上映された。このときは観客は15人ほど。 16日、レフ・クレ…

『身体としての書物』

川を渡っているとアオサギがいた。近くにも数羽のアオサギが見える。 サギ科の鳥。全長約九五センチ。背面が青灰色、目の後方と冠羽が黒い。水田や湖沼で魚・ザリガニ・カエルなどを食べ、木の上に巣をつくる。 『大辞泉』 『図書』に連載の今福龍太さんの「…

頭頂の翳(かざ)しの花

九月七日は二十四節気のひとつ白露だった。この頃から秋の気配が感じられはじめる。 夜になると虫の鳴き声が遠く近くと聞こえて来る。秋の夜長。 街路樹にムクゲが植えられていて花が咲いている。 蕪村の句に、「修理寮(しゆりれう)の雨にくれゆく木槿(む…

ヤコフ・プロタザーノフ監督の映画『アエリータ』

「ロシア・ソビエト映画特集」が、映像文化ライブラリーで今日から始まった。 もらったパンフレットによると、《世界初の社会主義国家として成立したソビエト連邦では、国家思想を普及させる手段として映画が重要視されるなか、監督たちが映画の革新に取り組…

「未開と文明」と『学問の春』

「本はねころんで」さんで、山口昌男さんの新刊『学問の春』をめぐって興味深い話を楽しんで読んでいます。 ところで、9月7日の《山口昌男さんのもので平凡社からのものはというと、なんといっても「未開と文明」であります。これは編著であるのですが、な…

ナツメと『学問の春』

街路樹のナツメが赤く熟してきた。根元に点々と赤い実が落ちている。 土地の人から、このナツメの木は日露戦争の時に、大陸から持ち帰って民家に植えられていたもので、戦災にあい、後に街路樹として移植されたものという。 川を渡っていると、魚の群れが水…

昆虫主義

小学生の頃、夏休みの課題に、カミキリムシを採ってくるべしというのがありました。 カミキリムシを10匹採ると、鉛筆を一本くれると言う課題だったように記憶しています。 イチジク畑に生息しているカミキリムシが多くいたので、栽培農家のための害虫防除…

「新・話の泉」を聴く

今宵は月がもうすぐ十三夜である。 地上には虫の音が聞こえてくる。昼間はまだ暑いが、日が暮れると風が心地よい。 夜、ラジオのスイッチを入れると「新・話の泉」の後半だった。 出演は立川談志、山藤章二、嵐山光三郎、毒蝮三太夫、松尾貴史の各氏で、司会…