2010-08-01から1ヶ月間の記事一覧

行水をすてる小池や蓮の花

昨日の夕方、先日はつぼみだったハスの花だが、いつの間にか花弁(はなびら)が散っていた。 一片、一片の花弁は大きい。手のひらほどのサイズ。 花弁や雄蕊(おしべ)、そしてまだ小さな花托(かたく)が、ゆらゆらと池を吹き抜ける風に気持ちよさそうにゆ…

ハスと『随想』

公園の池にハスの大きなつぼみが風にゆれていた。花が散った後のハスの花托(かたく)が如雨露(じょうろ)のような形で池に立っているのも見られる。今日も最高気温は35度。強い陽射しの猛暑。 雑誌『新潮』に連載していた蓮實重彦の「随想」が単行本で今…

ネクタイをしない哲学者を読む

午前4時、東の空にオリオン座が昇って来ている。オリオン座のリゲル、おうし座のアルデバランが星空に輝いている。南西の空に木星が、木星の右手下に丸く月が西に傾きかけていた。 頭を天頂に向けると、天の川が広がる。地上では虫の鳴き声が聞こえて来る。…

「マンガのココロ」

雑誌「イラストレーション」2010年9月号、個人特集:長新太「マンガのココロ」。 第一部の土井章史セレクトの長作品と第二部の座談会を読む。 「COO」1号(?)に収録された長新太の見開き作品が掲載されている。「他に中原佑介、河原温、池田龍雄…

ディック・ミネと『鴛鴦歌合戦』

今朝のニュースで連続熱帯夜が21日という。観測史上初だそうだ。 16日夜、ラジオのNHKFMで「真夏の夜の偉人たち ディック・ミネを語ろう」を聴いた。 立川談志と加賀美幸子のお二人の談話のあいだに、ディック・ミネの歌を交えながら番組が放送される。…

『サバンナの記録』

14日、羽仁進監督の映画『ブワナ・トシの歌』(1965年、東京映画、昭和映画、99分、カラー)が上映されたが、お盆で見逃したのだった。 8月プログラムに、 学術調査隊の施設を建てるべく、アフリカに乗り込んだ日本人・片桐俊男。彼は言葉や生活習…

映画『お早よう』

映像文化ライブラリーで小津安二郎監督の『お早よう』(1959年、松竹、94分、カラー)を観た。滑稽味のある映画である。 館内からクスクス笑いが聞こえて来た。 新興住宅地を舞台に、そこに住む家族の付き合い、町内会の会費をめぐるいざこざ、押し売…

広島国際アニメーションフェスティバル2

広島国際アニメーションフェスティバルで、展示を見る。アステールプラザ5階で、「林静一展」、アンリ・クーレフ展「ポリティックスとエロティカ」、「執心と解脱」川本喜八郎の世界、“ヘリット・ファン・ダイク ZEEK展”。 6階で、「カレル・ゼマン展…

ニガウリと蜂

早朝、夜が明けるとニガウリの花に蜂が蜜を求めて集まって来ていた。 すでに先客の蜂が蜜を吸っている。後からやって来た蜂は、あきらめて別の花に飛んで行く。 大きさの違う何種類かの蜂が、どこからかやって来て、夏野菜として植えたニガウリの伸びた蔓(…

第13回広島国際アニメーションフェスティバル

午前3時ごろ久しぶりの弱い雨があった。日の出の頃には晴れていた。 7日は二十四節気のひとつ立秋である。 第13回広島国際アニメーションフェスティバルが、8月7日〜11日まで開催される。 今日は初日で、会場のアステールプラザの4階で「コンピュー…

『回想のモンゴル』2

夜明けとともにセミが鳴き始める。アブラゼミ、クマゼミとにぎやかだ。 梅棹忠夫著『回想のモンゴル』を読みつづける。 モンゴル草原を調査旅行した時のエピソードが興味深いのだが、その話は後でふれることにして、《戦争がおわり、平和がくるとおもったが…

チョウトンボと『回想のモンゴル』

1日、日の出前の午前5時、南の空を眺めると、薄い曇り空であるが、月と木星とが上と下に並んで光っていた。 ふたつの接近した天体が見られるのは珍しい光景だ。夜明け前の心地よい風が吹いている。静かな一日の始まりである。 3日、午前5時30分、下弦…