2011-01-12から1日間の記事一覧

「転々多田道太郎」

一月六日は、二十四節気のひとつ小寒であった。 暦のうえでは寒の入りである。一年中でもっとも寒さの厳しい時期であるが、枇杷の花が咲いていた。色は白で余り目立たない。 蕪村の句に、「枇杷(びは)の花(はな)鳥もすさめず日くれたり」。安永四年十一…