2012-01-01から1ヶ月間の記事一覧

「文学のしずく」でポー作『盗まれた手紙』を聴く

早朝、NHKラジオの「文学のしずく」という番組を聴く。 佐々木直次郎訳、エドガー・アラン・ポー作『盗まれた手紙』を俳優の仲村トオルが朗読する。 物語は、ある貴婦人の盗まれた一通の手紙、その意外な隠し場所をデュパンが推理し探し当てる。 耳で聴く推…

手凍えて筆動かず夜や更けぬらん

21日が二十四節気のひとつ大寒であった。寒の入りから寒さが厳しくなる。 連日、寒波に見舞われている。ぶるぶるっ。 今日の最高気温6度、最低気温−2℃。晴れているが、時々牡丹雪が舞う。 「みちのくの旅籠屋さびて火燵(こたつ)かな」 「手凍えて筆動…

渋谷実監督の映画『正義派』

12日、「喜劇映画の異端児 渋谷実監督特集」の一本、『正義派』(1957、松竹、91分、白黒)を観る。 出演は、佐田啓二、久我美子、三好栄子、田浦正巳、望月優子、野添ひとみ、伊藤雄之助、山内明、三井弘次。脚色は、斎藤良輔、馬場当。 プログラム…

ラジオ文芸館、「イラクサの庭」を聴く

朝のNHKラジオの「ラジオ文芸館」で、堀江敏幸作「イラクサの庭」という小説を聴く。 「イラクサの庭」は堀江敏幸著『雪沼とその周辺』(新潮社)所収の作品で、山田敦子アナウンサーの朗読で味わう。物語は聞いていて雪沼に移り住んできた「先生」の蔵書を…

渋谷実監督の映画『悪女の季節』

13日、「喜劇映画の異端児 渋谷実監督特集」の一本、『悪女の季節』(1958年、松竹、110分、カラー)を観た。撮影が長岡博之である。 出演は東野英治郎、山田五十鈴、岡田茉莉子、伊藤雄之助、杉浦直樹、三好栄子。脚本は菊島隆三。 プログラムに、…

渋谷実監督の映画『勲章』

今月(1月)は、松竹キネマ90周年記念で「喜劇映画の異端児 渋谷実監督特集」が映像文化ライブラリーで開催されている。 11日、渋谷実監督『勲章』(1954年、俳優座、120分、白黒)を観た。 出演は小沢栄、佐田啓二、香川京子、杉村春子、東野英…

渋谷実の映画『バナナ』

「喜劇映画の異端児 渋谷実監督特集」の一本、『バナナ』(1960年、松竹、90分、カラー)を観に寄る。カラー映画でフィルムの状態が驚くほど鮮明できれいだ。 出演は、岡田茉莉子、津川雅彦、尾上松緑、杉村春子、宮口精二、小沢栄太郎、小池朝雄、伊…

渋谷実監督の映画『自由学校』のこと2

渋谷実監督の映画『自由学校』(1951年)が公開された頃に発行された新聞と雑誌の映画紹介記事、映画のスチール写真、シナリオと見る機会があった。昭和26年の公開作品である。 古書店へ売られたスクラップ帖の中の映画のスチール写真は、公開された映…

渋谷実監督の映画『自由学校』のこと

渋谷実監督の映画『自由学校』(1951年)が公開された頃の新聞や雑誌の紹介記事のスクラップ、スチール写真、シナリオ等の収められたスクラップ帖を見る機会があった。 シナリオ(ガリ版印刷・謄写版印刷による)に、渋谷実監督の映画の製作意図が述べら…

渋谷実監督の映画『自由学校』

「喜劇映画の異端児 渋谷実監督特集」で、7日、渋谷実監督の映画『自由学校』(1951年、松竹、110分、白黒)を観る。 1月のプログラムから引用すると、 出演 佐分利信、高峰三枝子、淡島千景、佐田啓二 獅子文六の同名小説の映画化。のんびり屋の夫…

渋谷実の映画『奥様に知らすべからず』

今月(1月)、松竹キネマ90周年で、「喜劇映画の異端児 渋谷実監督特集」が、映像文化ライブラリーで開催される。 6日、渋谷実監督の映画『奥様に知らすべからず』(1937年、松竹、61分、白黒)を観る。 出演は斎藤達雄、岡村文子、坂本武、吉川満…

「花森安治から得たもの」

ラジオ深夜便でインタビュー「花森安治から得たもの」(元雑誌編集者…北村正之氏)を聴く。 昨年の師走に『KAWADE夢ムック花森安治』が出ていましたが、対談など興味深かった。 さて、2011年10月25日に生誕100年を迎えた花森安治。 昭和四十四年…

めでたさや飾の蜜柑盗まれて

新年あけましておめでとうございます。 毎年雑煮と御節料理をいただくと正月らしい気分となる。 蛤(はまぐり)と三つ葉入りのお雑煮で、いりこ出汁で丸餅、焼かないで煮たお雑煮ですが、蛤の代わりに牡蠣を入れる年もあります。 「元日や都の宿の置火燵(こ…