2012-04-01から1ヶ月間の記事一覧

新藤兼人の『濹東綺譚』

28日、新藤兼人監督の映画『強虫女と弱虫男』の後、『濹東綺譚』(1992年、近代映画協会、テレビ東京、116分、カラー)と『悲しみは女だけに』(1958年、大映、105分、白黒)の二本を観る。 『濹東綺譚』について、4月プログラムに、 新藤…

映画『強虫女と弱虫男』

28日、「新藤兼人 百年の軌跡」で、新藤兼人監督の映画を観る。 この日、上映された作品は三本である。 そのうちの一本。 映画『強虫女と弱虫男』(1968年、近代映画協会、松竹、98分、白黒)。 出演は、乙羽信子、山岸映子、殿山泰司、観世栄夫、戸…

映画『狼』

27日、新藤兼人の映画『狼』(1955年、近代映画協会、128分、白黒)を観る。 「新藤兼人 百年の軌跡」の上映作品の一本。 出演は、乙羽信子、高杉早苗、殿山泰司、浜村純、菅井一郎。 4月プログラムに、 戦争で夫を亡くした主婦、元銀行員、老シナ…

蜜蜂とメビウス追悼

交差点の歩道の脇に花壇があり囲むようにクローバーの草地がある。 白い花が咲いていた。よく見ると蜜蜂がクローバーに群がっている。 クローバーは白詰草(しろつめぐさ)のことで、ヨーロッパの原産。 蜜蜂がクローバーの蜜を集めている様子を見る。 膜翅…

山吹や小鮒入れたる桶に散る

山吹が咲いている。満開だ。青空に黄金色の花が照り輝き鮮やかである。 バラ科の落葉低木。山間の湿地に多く、群生する。葉は互生し、卵形で先がとがり、縁に二重のぎざぎざがある。晩春、黄色の五弁花を開き、実は暗褐色。古くから庭木とされ、八重咲きのも…

映画『裸の島』を観る

4月22日は新藤兼人監督の百歳の誕生日です。 21日、「新藤兼人 百年の軌跡」で上映中の一本、映画『裸の島』(1960年、近代映画協会、95分、白黒)をシネツイン本通りで観る。 出演は乙羽信子、殿山泰司、田中伸二、堀本正紀。 音楽は林光。新藤…

増村保造監督の映画『刺青』

「新藤兼人 百年の軌跡」関連で、新藤兼人の関わった映画が各館にて分散上映されている。 増村保造監督の映画『刺青(いれずみ)』(1966年、大映、86分、カラー)を観る。 一週間限定上映。サロンシネマにて。中高年が多い。フィルムの状態は非常に良…

『「解説」する文学』を聴く

四月四日が二十四節気のひとつ清明(せいめい)であった。 このころ、桜が咲き、蝙蝠(こうもり)が出る。というのが七十二候にある。 植物の風物が桜で、動物が蝙蝠ということらしい。 桜が咲き始めた頃の夕方の空に、蝙蝠が飛んでいるのを見かけた。 それ…

映画『縮図』

「新藤兼人 百年の軌跡」の一本。 14日、新藤兼人監督の映画『縮図』(1953年、近代映画協会、131分、白黒)が上映された。 出演は乙羽信子、北林谷栄、宇野重吉、殿山泰司、菅井一郎、沢村貞子、滝沢修、山内明、山田五十鈴、細川ちか子、山村聡、…

評伝『三文役者の死』

来月(5月)の新刊に、御園生涼子著『映画と国民国家 1930年代松竹メロドラマ映画』(東京大学出版会)が出る。 11日、午後より雨あがり晴れる。雨上がりの桜の花はあまり散っていない。 新藤兼人監督の映画『生きたい』(1999年、近代映画協会、…

桜とジャズ人生の話

快晴で桜が満開になっている。 「大桜只一もとのさかりかな」 「観音の大悲の桜咲きにけり」 明治二十七年の正岡子規の句である。 夜、NHKラジオの番組の「カルチャーラジオ」日曜カルチャー「山下洋輔 わがジャズ人生」を聴く。ジャズ奏者の山下洋輔氏出演…

映画『生きたい』

2日、サクラの開花宣言の日にツバメを初めて見かけた。 桜の開花とツバメの飛来が同じ日であった。 6日、野鳥の青鷺(アオサギ)を川岸の水辺に一羽見かける。 今年四月、新藤兼人監督が100歳を迎えるのを記念し、「新藤兼人 百年の軌跡」をテーマに、…

宵浅くふりいでし雨の桜かな

昨日のニュースで桜の開花宣言がなされた。ソメイヨシノは咲きはじめだ。 今朝、雷が鳴る。前線の通過後、風雨が強くなったが、正午過ぎ頃より、天気が回復し晴れ間が見られた。陽射しは強い。しかし、相変わらず風が一日中吹き荒れた。 花嵐である。気温も…

『樹上の猫』を読む

一昨日の南からの強い風で一時気温が上ったが、昨日より北西の風に変わり、朝晩が冷え込む。 四月は花冷えではじまった。桜はまだつぼみ状態だ。 公園に青いシートを敷き、花の咲いていない桜を囲んで花見をしている人々を散見する。 シダレヤナギの花がいっ…