2012-05-01から1ヶ月間の記事一覧

「新藤兼人 百年の軌跡」のこと

夜の九時前のNHKのローカルニュースで新藤兼人さんの訃報を耳にする。 「新藤兼人 百年の軌跡」と題して4月から5月の2ヵ月に渡って作品の回顧上映があり、観に通っていた。 先週は、24日に『銀心中』(1956年、日活、99分、白黒)と『流離の岸』…

『海の野郎ども』

「新藤兼人 百年の軌跡」で回顧上映されているうちの一本。 新藤兼人監督の『海の野郎ども』(1957年、日活、86分、白黒)を観た。立ち見が出るほどの盛況で満席。 出演は、石原裕次郎、安井昌二、殿山泰司、西村晃。撮影が宮島義勇、音楽は伊福部昭で…

『銀心中』

「新藤兼人 百年の軌跡」で回顧上映されている映画を二本観た。そのうちの一本。 新藤兼人監督の『銀心中』(1956年、日活、99分、白黒)。 出演は乙羽信子、長門裕之、宇野重吉、殿山泰司。撮影が伊藤武夫、音楽は伊福部昭である。(東京国立近代美術…

映画『女の一生』

午前7時30分頃、日食が薄い雲の切れ間に見えた。食が最大になった頃だ。 21日は二十四節気のひとつ小満でもある。草木がしげって天地に満ちるという意味だそうだ。 19日、「新藤兼人 百年の軌跡」の一本、映画『女の一生』(1953年、近代映画協会…

映画『本能』

「新藤兼人 百年の軌跡」の一本で、新藤兼人監督の映画『本能』(1966年、近代映画協会、103分、白黒)を観る。 出演は、観世栄夫、乙羽信子、東野英治郎、殿山泰司。撮影は黒田清巳、音楽が林光である。 5月プログラムに、 蓼科高原の山荘で休暇を…

新藤兼人の映画『鉄輪』

11日、「新藤兼人 百年の軌跡」での一本、新藤兼人監督の映画『鉄輪(かなわ)』(1972年、近代映画協会、91分、カラー)を観た。 出演は、乙羽信子、観世栄夫、フラワー・メグ、殿山泰司。 撮影が黒田清巳、音楽は林光である。 5月プログラムより…

絵のある文庫

坂崎重盛著『「絵のある」岩波文庫への招待』という芸術新聞社刊の本で、筆者の坂崎重盛さんが、元本にあった挿画や図版が再録された岩波文庫を百二十タイトル、冊数にして約百九十冊を収集したという。 岩波文庫の古い刊行本には図版や挿し絵が入っていない…

ピンチョンとショー

トマス・ピンチョンの翻訳本が出た。 INHERENT VICE。邦訳タイトルは、『LAヴァイス』である。 サトチョンの翻訳日記によると、5月8日はトマス・ピンチョンの誕生日だそうだ。 参照:http://sgtsugar.seesaa.net/article/269128282.html 今月(5月)、…

映画『落葉樹』

「新藤兼人 百年の軌跡」、4月に百歳を迎えられた新藤兼人監督の作品が5月も引き続き上映されている。 映画『落葉樹』(1986年、丸井工文社、105分、白黒)を観に出かけた。 出演は小林桂樹、乙羽信子、財津一郎、山中一希。撮影は三宅義行。音楽が…

「みうらじゅんのサントラくん」

夏も近づく八十八夜が五月一日であった。 蜜蜂の活動が活発である。クローバーの花の蜜を求めて働き蜂が飛び回っていた。 蜜蜂の脚になにやらかたまりがある。花粉の玉を脚につけているようだ。 小林一茶の句に、「一畠(はたけ)まんまと蜂に住まれけり」。…

もうすぐ立夏

二十四節気の清明から穀雨、そして立夏へかけて草木が新たに芽吹く。 公園の池に寄ると、睡蓮の葉が水面に姿を見せていた。今日は池を訪れる老若男女が多い。 睡蓮の葉が、あちこちに浮いている。花が一輪咲いていた。 葉の上に一匹、殿様蛙(トノサマガエル…

映画『悲しみは女だけに』

「新藤兼人 百年の軌跡」で、28日に上映の三本目の作品。 新藤兼人監督の『悲しみは女だけに』(1958年、大映、105分、白黒)を観た。 出演は、田中絹代、京マチ子、望月優子、水戸光子、市川和子、乙羽信子、杉村春子、小沢栄太郎、船越英二、宇野…