2012-06-01から1ヶ月間の記事一覧

『モレク神』

「アレクサンドル・ソクーロフ監督特集」で5作品が上映された。 その最後の1本、『モレク神』(1999年、ロシア、ドイツ、日本、イタリア、フランス、108分、カラー)を観た。 出演は、エレーナ・ルファーノヴァ、レオニード・モズゴヴォイ、レオニ…

『マザー、サン』

「アレクサンドル・ソクーロフ監督特集」の一本、『マザー、サン』(1997年、ドイツ、ロシア、73分、カラー)を観に寄る。 出演はガドラン・ゲイヤー、アレクセイ・アナニシノフ。 6月プログラムより引用。 人里離れた森の中に年老いた母と息子が住ん…

『牡牛座 レーニンの肖像』

「アレクサンドル・ソクーロフ監督特集」の一本で『牡牛座 レーニンの肖像』(2001年、ロシア、日本、94分、カラー)を観る。 出演は、レオニード・モズゴヴォイ、マリヤ・クズネツォーワ、ナターリャ・ニクレンコ。 6月プログラムに、 1922年、…

『痛ましき無関心』

「アレクサンドル・ソクーロフ監督特集」の一本で、『痛ましき無関心』(1983年、旧ソ連、96分、カラー)を観に寄る。 出演はラマズ・チヒクヴァゼ、アーラ・オシペンコ、タチヤーナ・エゴーロワ。 6月プログラムに、 第一次世界大戦の最中、ショトヴ…

ソクーロフ監督の『孤独な声』

先日、梅雨の中休みに公園の池に寄った。糸トンボが多くいる。 蛙がにぎやかに鳴いている。滑らかな水面にあめんぼうを見つけた。 あめんぼうは鏡のような水面をすべるように軽快に動く。 繰り返しによって強く印象づける句に、「あめんぼと雨とあめんぼと雨…

『ル・アーヴルの靴みがき』

21日は二十四節気のひとつ夏至だった。 この日、アキ・カウリスマキ監督の新作『ル・アーヴルの靴みがき』(2011年、フィンランド、フランス、ドイツ、93分、カラー)をシネツイン本通りで観る。 原題は「ル・アーヴル」。 監督・脚本がアキ・カウリ…

『愛妻物語』

「新藤兼人 百年の軌跡」が六月も開催されている。 『愛妻物語』と『卍(まんじ)』をサロンシネマ2で観た。 追悼祈念上映である。 新藤兼人監督の『愛妻物語』(1951年、大映、97分、白黒、スタンダード)の出演は乙羽信子、宇野重吉、菅井一郎、滝…

種村季弘『東海道寄り道紀行』のこと

来月(7月)の新刊で、気になる本に種村季弘著『東海道寄り道紀行』(河出書房新社)がある。 雑誌などに発表されて未収録であった文を集めたもののようです。 参照:『東海道寄り道紀行』http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309021218/ 平凡社からは、由…

紫陽花咲く

梅雨空に紫陽花(あじさい)の花が目にも鮮やかに咲いています。 夏の花です。 「紫陽花剪(あじさいき)るなほ美(は)しきものあらば剪(き)る」(津田清子)

知のアクロバット

山口昌男『知の祝祭』(河出文庫)の解説(三浦雅士)を読む。 「知のアクロバット」と題した解説です。 面白い解説なので、一部引用してみます。 買おうかどうかと思ってつい解説を覗いてしまたあなたは、この本を是非とも買うべきです。買ってしまったあな…

古本まつり

雨上がりの公園の池に寄る。 ハスの葉に雨が残っていた。樹木や草がみずみずしい。 「樹も草もしづかにて梅雨はじまりぬ」(日野草城) シャレオ古本まつりが11日から18日まで開催されている。 古書あやかしやの棚から、山口昌男『知の祝祭』(河出文庫…

お化け好き

最近出た本で、東雅夫『文学の極意は怪談である』(筑摩書房)が、芥川龍之介について触れている中に、次のような箇所がありました。 東京駒場の日本近代文学館に収蔵されている「芥川文庫」は、芥川家から寄贈された龍之介の旧蔵書二千六百余点と、草稿、書…

ほらふき男爵のこと

6月5日は二十四節気のひとつ芒種である。 芒種とは、芒(のぎ)のある稲を植える時期の意味で、芒(のぎ)とは、イネや麦などの実の外側についている棘(とげ)のようなものをいう。 ツツジが咲き、梅雨入り、アジサイが咲く時期だ。 先日、街路樹にザクロ…

映画『北斎漫画』

12日、「新藤兼人 百年の軌跡」の5月上映の一本で、映画『北斎漫画』(1981年、松竹、119分、カラー)を観た。 出演は、緒形拳、西田敏行、田中裕子、樋口可南子、フランキー堺、乙羽信子、宍戸錠、大村崑、殿山泰司、愛川欽也。 撮影が丸山恵司、…

『流離の岸』

「新藤兼人 百年の軌跡」をテーマに、4月から引き続き5月も回顧上映が催された。 24日、映画『流離の岸』(1956年、日活、101分、白黒)を観た。 出演は北原三枝、乙羽信子、村瀬幸子、三國連太郎、菅井一郎、金子信雄、殿山泰司、二木てるみ。 …