2014-08-01から1ヶ月間の記事一覧

映画「少年と自転車」

「ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ監督特集」の最後の一本、『少年と自転車』(2011年、ベルギー、フランス、イタリア、87分、カラー)を観た。 出演は、セシル・ドゥ・フランス、トマ・ドレ、ジェレミー・レニエ。 12歳のシリルは自分を養…

映画「ある子供」

「ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ監督特集」からの一本、映画『ある子供』(2005年、ベルギー、フランス、95分、カラー)を鑑賞する。 出演は、ジェレミー・レニエ、デボラ・フランソワ、ジェレミー・スガール。 20歳のブリュノと18歳の…

映画「ロゼッタ」

「ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ監督特集」の一本で、映画『ロゼッタ』(1999年、フランス、ベルギー、94分、カラー)を鑑賞する。 出演は、エミリー・ドゥケンヌ、ファブリツィオ・ロンギオーネ、アンネ・エルノー、オリヴィエ・グルメ。 …

映画「イゴールの約束」

今月(8月)は、ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ監督特集が映像文化ライブラリーで上映された。 5作品連続でカンヌ国際映画祭の主要賞を受賞するなど世界中で高い評価を受けるベルギーの巨匠、ダルデンヌ兄弟。今回の特集では、貧しく孤独な少女の…

『フンコロガシ先生の京都昆虫記』

『フンコロガシ先生の京都昆虫記』を読む。フンコロガシ先生というのは筆者の塚本珪一さんである。 京都の虫=昆虫に魅せられて歩いている塚本さんが思いがけず出合った今の「京都の自然」の観察記である。 目次 はじめに 第1章 小宇宙・京都の自然 第2章 …

時代を創った雑誌たち

二十四節気のひとつ処暑である。最高気温32℃、最低気温26℃で、晴れた。 街路樹のナツメに果実が鈴なりである。しかし、まだ色づいてはいない。 中村草田男句集「来し方行方」を読む。 昭和十七年(1942年)、中村草田男は秋の京都へ旅行している。 …

天の川京しもた屋の大銀杏

公園の池に寄ると、水面が静かだ。周辺は蛙の鳴き声は聞こえない。 水辺の生き物は一匹も見られなかった。ただ小さな蛙を一匹見つけた。あまり大きくはないのだが、背中の模様からトノサマガエルのようだ。 19日の夜から20日の朝にかけて、今まで経験し…

対談「政権交代より大事な変化があったよね」

農文協の雑誌「季刊地域」No.18、2014年夏号に、高橋源一郎vs内山節の特別対談が掲載されている! 農文協から『内山節著作集』発刊記念特別対談ということで、著作集の編集担当者が企画したのではなかろうか。 「政権交代より大事な変化があったよね」…

木田元さんのことなど

天気曇り、最高気温27℃、最低気温24℃。午後にわか雨が降るが、のちに回復した。 18日の新聞に木田元氏死去の記事。ご冥福を祈ります。 木田元さんといえば、エッセイ集『ピアノを弾くニーチェ』(新書館)が印象深かった。 『紅茶を受皿で』という晶文…

川端茅舎(ぼうしゃ)追悼句

「来し方行方」は、中村草田男の第四句集である。 「青露変」に先立つ部分は、第三句集「萬緑」に納めし期間の作品中よりの拾遺をも含む、とある。 中村草田男の昭和十六年に、川端茅舎(ぼうしゃ)追悼句があり、「七月十七日、茅舎長逝の報いたる。」とい…

戦争終りたゞ雷鳴の日なりけり

中村草田男の句集「来し方行方」を読んでいる。 昭和二十年の句に、「終戦の大詔を拝したる日、及びそれにつぐ日日、 六句」という前書きのある句がある。 終戦の大詔を拝したる日とは、八月十五日、それにつぐ日々を中村草田男は詠んでいる。 烈日の光と涙…

2014夏 八月の夜に何想う

夜、NHKラジオで放送していた「いとうせいこうトークセッション2014夏 八月の夜に何想う」という番組を聴いた。 番組の後半で、いとうせいこうと國分功一郎の両氏の談話(トークセッション)が面白かった。 というのは、國分さんの発言にバートランド・…

中村草田男句集「来し方行方」

アブラゼミを神社の樹木のツガの樹皮に発見した。 セミの鳴き声はすれども、その姿は見えず。 ツガの樹皮に溶け込むような翅(はね)の模様や色のため、発見が難しかったのだ。 外敵から身を守る必要からの適応だろうか。 マツ科の常緑高木。福島県以南の山…

内山節著作集のこと

7日は二十四節気のひとつ立秋で、晴れる、最高気温35℃、最低気温25℃。 この時期に、つくつくぼうしが鳴きはじめる。スイレン咲く。(七十二候による。) 本日、書店の新刊に『哲学者 内山節の世界』という本を目にし、手にとって見た。 まだみかけない…

広しきに僧と二人の涼みかな

七月の後半は晴天がつづいた。八月になってからは雨や曇りの日がつづく。 5日、小雨のあと雨上がり、最高気温28℃、最低気温26℃。湿度が高い。 街路樹の樹木は夏木立で、青く生い茂っている。ナツメの実が鈴なりになっていた。 「みちのくへ涼みに行くや…

「翻訳についての流儀とエッセンス」

ツバキの果実がつやつやと色付いていた。蝉時雨(せみしぐれ)の午後の光に小さなりんごのように、果実が見られた。 ツバキ科の常緑高木。本州以南に自生するが、関東以北では海岸地帯に点在し、ヤブツバキともいう。高さ三〜七メートル。葉は楕円形で厚く、…