2017-03-01から1ヶ月間の記事一覧

桜咲く

晴れる。最高気温20℃、最低気温9℃。枝垂桜(しだれざくら)が咲き出した。青空を背にした桜が美しい。 年々歳々花相似たり歳々年々人同じからず。 「旅人の鼻まだ寒し初ざくら」(与謝蕪村)

開花宣言とセーラー万年筆

雨のち晴れる。最高気温12℃、最低気温8℃。 気象台からの桜の開花宣言が出た。平年並みの開花という。まだつぼみのところが多い。 片岡義男の『万年筆インク紙』を読む。戦後の日本でボールペン(ボールポイント)の生産に最初に成功したのはセーラー万年…

秋刀魚焼く死ぬのがこはい日なりけり

20日が二十四節気のひとつ春分で、日が長くなった。 ツバキやタンポポの花が咲く季節になった。ぞろぞろと散歩する。 「暖かや市電の影もさまたげず」 「日脚伸ぶ窓の眺めの藪の穂に」 「たんぽぽの花の低さよ蜂を呼び」 「渋谷賑ふ」の前書き。 中村汀女…

アルフレッド・ヒチコックの映画「断崖」

「アメリカ映画特集 ハリウッドの黄金期を飾った映画たち」の一本で、アルフレッド・ヒチコック監督の映画『断崖』(1941年、アメリカ、100分、白黒、Blu-ray 日本語字幕)を映像文化ライブラリーで観る。 出演は、ジョーン・フォンテイン、ケーリー…

『俳句と暮らす』など読書中

小川軽舟の『俳句と暮らす』など読書中。新書で読みやすい。 中村汀女、中村草田男、草間時彦、川端茅舍(かわばたぼうしゃ)、藤田湘子(ふじたしょうし)について読む。すこぶる面白い。中公新書の新刊で12月25日発行。 あとがきに、 《(前略)俳句は…

筒井康隆氏の書評、松浦寿輝『名誉と恍惚』

新潮社のPR誌「波」3月号の筒井康隆氏の書評を面白く読んだ。 「懐かしい蠱惑(こわく)の長篇」と題した松浦寿輝『名誉と恍惚』をめぐる書評なのだが、筒井氏は連載中に毎月「新潮」が届くのを楽しみにしていたという。 上海で主人公が当時の日本の新聞を…

勇気こそ地の塩なれや梅真白

5日は二十四節気のひとつ啓蟄(けいちつ)であった。 冬ごもりしていた虫が地上に出て来る頃である。水がぬるむ季節だ。 最高気温13℃、最低気温5℃。風もなく曇っている。 庭園の梅林が満開だ。白梅、紅梅と良い香りが周辺に漂っている! 満開の紅梅の幹…

杉浦明平の長編小説『赤い水』のこと

みすず書房から刊行された酒井忠康著『芸術の海をゆく人』を読みました。 「回想の土方定一」という副題があるように、酒井忠康氏のわが師である土方定一への体験的回想の文章を収めています。 昨年(2016年)の月刊『みすず』1・2月合併号の「201…