2019-09-01から1ヶ月間の記事一覧

scriptaの新刊

残暑で曇り空。湿度が高く、蒸し暑い。最高気温31℃。 酔芙蓉(すいふよう)の花が目を楽しませてくれる。 アオイ科の落葉低木。暖地の海岸近くに自生。葉は手のひら状に裂けていて、先がとがる。夏から秋、葉の付け根に淡紅色の大きな五弁花を開き、一日で…

秋水に大鯉騒ぐこともなし

朝晩は気温が下がり、過ごしやすくなった。公園の池に睡蓮(スイレン)が眺められる。人々の喧騒を離れて静かに咲いている。水中に小さなメダカが数匹と集まって、泳いでいる。 「秋水に五色の鯉の主かな」 「秋水に大鯉騒ぐこともなし」 松本たかしの昭和十…

「ぼくの美術書ノート」のこと

書店で手に取った美術雑誌「一枚の繪」8月号に、「ぼくの美術書ノート」という連載記事を見つけた。池内紀さんの文章でした。東野芳明著『グロッタの画家』をめぐる若き日に読んだ美術書とその時代に出ていた美術雑誌に登場した美術評論家たちをめぐる興味…

PR誌から、ずっと《エトランジェ》でありつづける

夕方から台風の風が吹き始める。最高気温27℃、湿度が高い。 書店に寄った時に、講談社のPR誌「本」10月号を頂く。毎月、早めに書店に届くPR誌だ。 今年の出版界でのPR誌の話題といえば、KADOKAWAのPR誌「本の旅人」が七月号をもって休刊することになった…

いくつになっても

「トシヨリ生活の愉しみ」というサブタイトルがある中野翠さんの書下ろし新刊本を手にしています。タイトルは『いくつになっても』です。 《森茉莉、沢村貞子、対極にあるような二人。その間で揺れている私。うーん・・・・・・やっぱり私は、ぐうたら三昧の…

「今週の本棚」から

毎日新聞の日曜版で、「今週の本棚」に川本三郎さんが池内紀ファンにお勧めの本を紹介書評をしている。「この3冊」である。 1、『カフカの生涯』(池内紀著、白水社Uブックス) 2、『罪と罰の彼岸 【新版】 打ち負かされた者の克服の試み』(ジャン・ア…

左右より萩ひざまづく石に腰

ハギ(萩)の花が咲き、伸びた枝が風に吹かれていた。花は小さな蝶が集まっている風情だ。葉は三枚の楕円形の小さな葉で形をなしている。秋の七草。今が見頃です。 マメ科ハギ属の落葉低木の総称。山野に生え、葉は三枚の小葉からなる複葉。秋、蝶形の花を総…

おかき事件

晴れて残暑がつづく。最高気温34℃。百日紅(サルスベリ)の花が咲き出している。淡紅色で、青空を背にして風にゆれる。 ミソハギ科の落葉高木。高さ三~七メートル。幹は薄い紅紫色で皮ははげやすく、跡が白くなり、滑らか。葉は楕円形。夏から秋にかけて…

訃報におどろく

池内紀さんの訃報におどろく。 9月の筑摩書房の新刊で、注目したちくま文庫の一冊に、森毅著『森毅ベスト・エッセイ』がありました。その編者が池内紀さんでした。 最近、目にした雑誌「望星」9月号の対談「にっぽん そぞろ歩き」が、三ヵ月ごとの連載対談…