2020-05-01から1ヶ月間の記事一覧

あるシリーズに「はまる」

三月はじめに、黄色の小さな花が房のようになって咲いていたサンシュユ(山茱萸)の木が実を付けていました。実はまだ黄緑色をしています。 ミズキ科の落葉小高木。葉は楕円形。樹皮ははげやすい。早春、葉より先に黄色の小花を密につける。実は熟すと赤くな…

十薬の花に涼むや楽屋裏

ドクダミの白い十字形が目立つ季節になりました。葉を千切ると独特の匂いがします。この時期は繁茂した姿を見ることができます。 ドクダミ科の多年草。日陰の湿地に生え、高さ一五~三五センチ。全体に悪臭がある。葉は広卵形。夏、淡黄色の小花を穂状につけ…

「秘密の本棚」を聴く

夜のNHKラジオの番組で、「高橋源一郎の飛ぶ教室」を聴く。前半の「秘密の本棚」で紹介された一冊は、ヴァージニア・ ウルフの『自分ひとりの部屋』。女性が小説を書くのに必要なのは、知的自由をささえるためには、自分ひとりの部屋と年収500ポンドが必要だ…

コロナの時代の僕ら

外出自粛でラジオを聴く時間が増えている。 先月から毎週、夜開く学校の「高橋源一郎の飛ぶ教室」を聴いている。前半の「秘密の本棚」では、イタリアに在住の作家パオロ・ジョルダーノの『コロナの時代の僕ら』というエッセイが紹介された。 「すべてが終わ…

「飛ぶ教室」の課外授業

NHKラジオの「高橋源一郎の飛ぶ教室」で、「課外授業 みんなの読書感想文」を聴いた。 前半は、夏目漱石の『こころ』をめぐってリスナー(ラジオの聴取者)からの読書感想文が朗読された。そのあとに、ゲストの小説家の島田雅彦さんが漱石の『こころ』につい…

乾いた笑い

新潮社のPR誌『波』5月号に、「追悼 志村けんさん・宍戸錠さん」と題して小林信彦さんの文章が掲載されていた。「『決定版 日本の喜劇人』最終章・改――高度成長のあと」と「追悼宍戸錠さん」名評論再録。後者は、『日本の喜劇人』第六章より再録、タイトル…