2020-08-01から1ヶ月間の記事一覧

PR誌から

ツバキの実が、やや色づきはじめていました。常緑樹で葉に艶があります。 先日、講談社のPR誌「本」9月号を入手し、新刊エッセイを見ると、四方田犬彦の「愚かしさとは何か?」が掲載されていました。冒頭に、《このたびわたしが上梓する『愚行の賦』は、愚…

カツベンっておもしろい!

イチョウの木の実が見られる季節になった。下から眺めると丸い形をしている。実は薄く色づきはじめていた。 イチョウ科の裸子植物。一科一種。落葉高木で、高さ約三〇メートルに達する。葉は扇形で中央に裂け目があり、秋に黄葉する。雌雄異株。春、葉の付け…

「図書」8月号から

ザクロの木に果実が鈴なりになっていた。葉はつやつやとした光沢がある。ザクロの実をさわると硬い。 「図書」8月号に連載が始まった、四方田犬彦の「虚言の文学者」(大泉黒石ーー1)を読んだ。四方田犬彦著『月島物語』で大泉黒石について書かれていたの…

湯煙の中なる蝉に法師蝉

街路樹のオリーブの木に、くすんだ黄緑色の果実が鈴なりになっていた。二センチほどの大きさで、葉は細長く、実をさわると硬い。 モクセイ科の常緑高木。高さ七~一八メートル。葉は細長く、表面が暗緑色、裏面が銀色で、対生する。五~七月ごろ、黄白色の香…

おはぐろの舞ふとも知らで舞ひ出でし

先日、公園の池にショウジョウトンボや蝶トンボを見つけた。ショウジョウトンボはハスのつぼみにとまっていて、吹く風にゆーらゆーらと静かに風にゆられていた。チョウトンボは近くに寄っても逃げる気配がない。観察のため接近することができた。チョウトン…

「ちくま」7月号から

筑摩書房のPR誌「ちくま」7月号の新刊案内で、ちくま文庫の濱田研吾著『俳優と戦争と活字と』に注目しました。徳川夢声著『夢声戦中日記』(中公文庫)という本の解説が濱田研吾氏。昭和十七年五月、徳川夢声は芝居の巡業に東京から九州へ向った。その一行…