2020-09-01から1ヶ月間の記事一覧

対談3

ドングリが鈴なりに実っている。マテバシイの実で、長楕円形の形で茶色だ。 ブナ科の常緑高木。九州以南の海岸近くに生え、高さ約一〇メートル。葉は長倒卵形で厚く、裏面は褐色。六月ごろ、雄花穂と雌花穂とを上向きにつける。実はどんぐりで、あく抜きをせ…

対談2

秋の風が吹いている。心地よく乾いた風だ。山野草の実が色づいて宝石のように輝いていた。つる性の植物である。 対談 「稲垣足穂に会ったころ」矢川澄子・荒俣宏 前回の「対談」のつづきになります。 荒俣 一九〇〇年頃に生まれた人というのは、僕が知ってい…

対談

もうすぐ秋分の日。暑さ寒さも彼岸まで。吹く風が秋の深まりを感じさせる。 紅紫色のハギの花が満開だ。 マメ科の落葉低木。山野に自生し、枝はあまり垂れない。葉は三枚の楕円形の小葉からなる複葉。秋、紅紫色蝶形の花が咲く。庭木にする。 『大辞泉』 本…

唯の野に唯の森あり秋新た

朝晩が涼しくなる。秋新た。青空を背にして花梨(かりん)の実が鈴なりだ。卵円形で黄緑色をしてる。まだ熟してはいないようだ。表面はきれいでつるつるしている。実はカチカチに硬い。 「唯の野に唯の森あり秋新た」 松本たかしの俳句で、昭和十三年(19…

「待つ」ということ

9月4日金曜日、夜のラジオ番組で「高橋源一郎の飛ぶ教室」を聴きました。 「秘密の本棚」は、鷲田清一の「『待つ』ということ」という本をめぐる高橋さんの話で、50年前の高橋さんの思い出に、人を「待つ」という体験談も語られました。鷲田清一さんの臨…

新刊案内から

猛暑の日々を、夾竹桃の紅色の花が咲きつづけている。 キョウチクトウ科の常緑低木。株立ちとなり、葉は竹に似て、三枚が輪生。乳液に毒がある。夏、紅色の花を開く。花は先の五裂する筒形であるが、八重咲きが多く、白色・淡黄色などもある。インドの原産。…