先日、道端の街路樹に柿の木があった。柿の色が青空に映えている。葉は落ち、実は枝に鈴なりであった。近くに寄り、下から見上げる。一番の低い位置にある実は手が届かない高さにあった。 「能もなき渋柿どもや門の内」 夏目漱石の俳句で、明治31年(18…
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