2025-04-01から1ヶ月間の記事一覧

「きみを愛するトースト」から

河津桜の実が色付き始めた。 小林信彦と片岡義男の対談:ぼくらの個人史「星条旗と青春と」では語られなかった片岡義男の個人史が、片岡義男著「きみを愛するトースト」に書かれている。 「きみを愛するトースト」は、角川文庫でオリジナル・エッセイ。 目次…

「白水社の本棚」から

白水社のPR誌、「白水社の本棚」2025春号が届いた。 連載「愛書狂」(岡崎武志)は「メルカリ」を始めた顛末を書いている。 《私の強みは長年の古書知識を有することと、なにしろ本なら売るほどあることだ。》 白水社の新刊で、川本三郎著「陽だまりの昭…

ゆく春や草深くある落椿

椿(つばき)の花が見頃を迎えている。 ツバキ科の常緑高木。 葉に触ってみると厚みと艶(つや)がある。 「ゆく春や草深くある落椿」 松本たかしの俳句で、昭和十年(1935年)の句です。

「時差のないふたつの島」を読む

青空に満開の桜が映える。 椿(つばき)も見頃を迎えている。 片岡義男著「時差のないふたつの島」を読む。 新潮文庫に書下ろされたものです。と、巻末にある。 佐藤秀明の写真(ポートフォリオ)「時差のないふたつの島」と片岡義男のストーリー「時差のな…

囀(さえずり)の去り山残り初桜

桜が満開で見頃の季節になった。 「囀(さえずり)の去り山残り初桜」 中村汀女の俳句です。

荷風の昭和

新潮社の月刊PR誌「波」2025年4月号を見る。 五月新刊予定の本に、新潮選書で川本三郎著「荷風の昭和 前篇」と「荷風の昭和 後篇」に注目しました。 前篇は、《関東大震災から日米開戦まで》、後篇は、《偏奇館焼亡から最期の日まで》。 参照:「波」2…

となりのリブちゃん

筑摩書房の月刊PR誌「ちくま」2025年4月号を見る。 連載の〈重箱のすみから〉(金井美恵子)は最終回で、あれやこれや⑤。 巻末の新刊案内で、田村セツコ著「となりのリブちゃん」(ちくま文庫)に注目しました。 『となりのリブちゃん』田村 セツコ | …