「湯川成一の美しい本たち」7

 つづけて、ラジオ深夜便の「こころの時代」で「湯川成一の美しい本たち」と題して放送されたインタビューからです。
 「湯川成一湯川書房ゆかりの美術家たち」展に出品される本について一冊、一冊と語られる。
 それらの中から、刊行された頃ある画廊で初めてみて驚いた「本」ですが、談話でその「本」についても語られました。

 西橋 《これは大きな本で・・・。》
 福永 《『出埃及記』(しゅつえじぷとき)聖書に取材、題材をとってんですよね。望月通陽(もちづきみちあき)さんっていう染色の画家で・・・。》
 西橋 《染めで、歌は塚本邦雄さん。これ全部、ページがあれですよね。布ですよね。全ページ布で、染めてあるわけですよね。歌とそれからこちらはあの染めですね。》
 福永 《染めでね。》
 西橋 《こういうまた色も美しいですね。大きいですもんねぇ。で、これ、縦が何センチくらいありますか? 》
 福永 《もう四十センチ近くありますね。横が二十五センチから三十センチくらいありますね》 
 西橋 《大きな本でねえ。》