ロダーリの新刊

 早朝、ゴーヤを収穫する。
 秋分を過ぎて、街路樹にザクロの実が見られた。
 

ザクロ科の落葉高木。葉は長楕円形。六月ごろ、筒形で多肉質の萼(がく)をもつ橙赤色の花をつける。果実は球形で、紫紅色に熟すと裂けて種子が現れる。果実の外種皮を食用に、また樹皮を駆虫薬に用いる。ペルシア地方の原産。  『大辞泉

 昼は秋晴れで、残暑がきびしい。朝晩は涼しくなる。
 「鳶(とび)舞ふや本郷台の秋日和」、正岡子規の明治二十七年の句である。

 来月(10月)の新刊で、ジャンニ・ロダーリ著『羊飼いの指輪 ファンタジーの練習帳』が、光文社古典新訳文庫で出るようだ。関口英子訳である。
 昨年は、ジャンニ・ロダーリの『青矢号』(関口英子訳)が岩波少年文庫で出た。
 『羊飼いの指輪 ファンタジーの練習帳』が出るのは、うれしい。

 もう一冊、トマス・ピンチョン『ヴァインランド』の改訳版(?)が、新潮社から出る。
 改訳・解説はもちろん佐藤良明氏である。
 毎年ノーベル文学賞が話題になるけれど、ピンチョンは・・・???
 河出書房新社から、「池澤夏樹=個人編集 世界文学全集」の第2集で、佐藤良明氏の翻訳で『ヴァインランド』を読んだのだった。
 その解説で佐藤良明氏が述べている。
 《毎年十月になると、世界のジャーナリストの間でノーベル賞候補の推測が飛び交うのだが、トマス・ピンチョンはかねてからそのリストの常連である。》

羊飼いの指輪――ファンタジーの練習帳 (光文社古典新訳文庫)

羊飼いの指輪――ファンタジーの練習帳 (光文社古典新訳文庫)