上製本『猫と庄造と二人のをんな』

 
 シャレオ古本まつりで、谷崎潤一郎上製本『猫と庄造と二人のをんな』(創元社)を見つける。
 定価三十五円。昭和十二年七月二十五日初版発行。
 昭和二十一年九月二十日再版発行。
 安井曾太郎装釘挿画。


 豊田四郎監督の映画『猫と庄造と二人のをんな』(1956年、東京映画、104分、白黒)で、庄造を森繁久彌が演じている。
 「二人のをんな」は、妻の品子を山田五十鈴、後妻の福子を香川京子が演じ、ラストの品子と福子の激しい取っ組み合いが強烈だった。
 そんな庄造にとって、唯一猫のリリーが救いになっているのだった。


 来月(8月)の新刊で、平凡社より金井美恵子の『夜になっても遊びつづけろ 金井美恵子エッセイ・コレクション[1964―2013]』と『猫、そのほかの動物 金井美恵子エッセイ・コレクション[1964―2013]』の二冊が刊行されるようだ。注目! 
 『猫と庄造と二人のをんな』の英訳はポール・マッカーシー氏ですが、そういえば、金井美恵子著『単語集』の翻訳もポール・マッカーシー氏ですね。
参照:http://heibonshatoday.blogspot.jp/2013/07/1964-2013.html