「とっておきラジオ 乱歩の惑星」

 午前、NHKラジオの番組「とっておきラジオ 乱歩の惑星」を聴く。
 今年は、江戸川乱歩の生誕120周年というわけでつくられた番組だった。
 耳で聴く小説である。
 最初、壇蜜の朗読で江戸川乱歩のプロフィールが語られる。

 朗読されたのは「火星の運河」と「白昼夢」である。
 これは、2014年1月1日・2日の放送を再編集したものの再放送であるそうだ。
 
 「火星の運河」は、『新青年』1926年4月。リリー・フランキー壇蜜の朗読。
 「白昼夢」は、『新青年』1925年7月。田口トモロヲの朗読。

 「火星の運河」は効果音と閉じ込められた森をさ迷う主人公、森の真ん中に発見された池、そこでの主人公の恐怖感と陶酔感の描写が圧巻ですね。

 番組で、大槻ケンヂみうらじゅん、それに壇蜜が加わって江戸川乱歩の魅力をめぐる談話が興味深かった。初期の作品や人物像を大槻ケンヂが語る。
 乱歩の妖しい独特な世界を語ってやまない二人に壇蜜も応える。
 16日も「とっておきラジオ 乱歩の惑星」の続きの番組があり、壇蜜の朗読で「人間椅子」が放送される予定だ。