桜と「年年歳歳」

 30日、快晴。最高気温21℃、最低気温10℃。快晴で乾燥している。
 桜が満開で見頃を迎えた。

 新刊で「日本文学100年の名作第8巻1984ー1993 薄情くじら」が池内紀川本三郎松田哲夫編で出ていた。
 バブルが始まりかけ、やがてバブルになって、弾けて平成の不況になる時期の作品を収録し、14篇が選ばれている。
 その中から阿川弘之の「鮨」を読みました。
 花見の頃になると、阿川弘之の短篇で「年年歳歳」や「さくらの寺」を思い出します。
 昨年末から正月にかけて読んでいた本に、沢木耕太郎著『貧乏だけど贅沢』があって、阿川弘之沢木耕太郎の対談に印象的な話題がありました。
 旅における貧乏と贅沢をめぐる話題です。
 沢木耕太郎の話す70年代の貧乏旅行の話と豪華客船の船旅のよさを語り是非体験してくださいと勧める阿川弘之の対話がユーモラスで可笑しかった。
 この対談集で沢木耕太郎高倉健の対談は互いに本音を語り貴重な対談といえましょうか。
 ほかに今福龍太、山口文憲との対談がおもしろい。

貧乏だけど贅沢

貧乏だけど贅沢