紫陽花に雨きらきらと蠅とべり

 梅雨の花といえば、アジサイの花が見頃だ。
 雨にぬれて花の色が鮮やかである。
 ふと見ると、花の中心に小さな虫がとまっていた。
 甲虫のようだ。


 紫陽花に雨きらきらと蠅とべり


 飯田蛇笏の句集『霊芝』の昭和十一年(1936)の俳句です。