羅(うすもの)や青無花果は太り居り

 晴れる。最高気温33℃、最低気温22℃。空気が乾いている。
 無花果(いちじく)の木に無花果のまだ色づいていないのを見つけた。
 食べごろは、まだまだである。


 「羅(うすもの)や青無花果は太り居り
 「羅の肩をおほへる稲光
 「暁のその始りの蝉一つ


 中村汀女の俳句で、昭和十五年(1940年)の句です。 
 写真の無花果は、三句のなかにある「羅(うすもの)や青無花果は太り居り」にふさわしい感じだ。