渡り鳥と「The art of living」


 渡り鳥を見かけた。ヒドリガモである。
 数百羽の群れだった。壮観だ。
 川面(かわも)に一面に群れていた。川の流れがゆるやかで隊列をつくった鳥の位置が絶え間なく変化してゆく。
 その変化してゆく鳥たちの並び方が岸辺から眺めると、その形が色々なモノを連想させる。
 長新太の絵本に「トリとボク」があるが、あのトリの変化する模様である。
 冬鳥の渡り鳥の来訪は、今年は十月下旬の頃であったろうか。
 最初は小さな群れだった。

 長新太没後10年を記念する「長新太の脳内地図」展覧会の公式図録を見ていたら、チョーさんの「遺愛の品々」に、ソール・スタインバーグの「The art of living」があった。
 「長新太の脳内地図」に、《実はチョーさんの頭の中は、なんと「おなら、おまる、おしり」などがむずむずしているのだ。》(松岡正剛)の帯が付いている。

長新太の脳内地図

長新太の脳内地図