掃いてある落葉の道がみちびきぬ

 公園のトウカエデも紅葉している。風が吹くと一枚一枚と舞い散るのが見られた。
 幹を中心に落葉は、積み重なっている。


 「掃いてある落葉の道がみちびきぬ
 「走り去る毬(まり)さびしけれ銀杏散る
 「悲しさは夜の冬木根につまづきて


 中村汀女の俳句で、昭和十三年(1938年)の句です。
 「春秋会、赤坂山王山の茶屋。たけし先生、かな女、せん女、みどり女、莉花女、つる女氏たちと」という前書きがあります。

 前書きの人物名は以下の俳人でしょうか。


 たけし先生は、池内たけし。
 かな女は、長谷川かな女。
 せん女は、金子せん女。
 みどり女は、阿部みどり女。
 莉花女は、岡崎莉花女。
 つる女は、今井つる女。