深雪道来し方行方相似たり

 3日、節分。鬼は外、福は内の豆撒きをする。
 4日、二十四節気のひとつ立春で、青空でよく晴れた。最高気温12℃、最低気温2℃。
 寒明けで、日脚が伸びるのを実感する。
 金柑(きんかん)の実が鈴なりになっている。生でも食べらるが、大量で食べきれない時は、種を取り除いて砂糖を加えてジャムにすることができます。ちょっと苦味のある爽やかな酸味がありますね。
 

ミカン科の常緑低木。葉は小さく、両端がとがる。夏、白い小花をつける。実は球形または楕円形で、熟すと黄橙色。香りと酸味が強く、果皮は甘い。生食や砂糖漬けにする。中国の原産。暖地で栽培される。  『大辞泉

 
 「青空や雪の浅間ゆ両開き
 「深雪の照り双頬へ来てそを熟す
 「深雪道来し方行方相似たり


 中村草田男の俳句で、昭和二十一年(1946年)の句である。 

 前書きが、

 二月三日、義父没後の雑事を果たさんために、出先の地よ
 より更に深雪の中を軽井澤町へおもむく。途上にありて、
 今日は我等が結婚記念日なることを思ひ、今更に十年は
 経過せりとの感深し。 三句