吉村昭の「陸奥爆沈」は柱島から始まる

 山本五十六戦艦大和の停泊地である柱島近辺の海上から、東京出張のために岩国へ小型艦船で上陸しますが、作家の吉村昭は「陸奥爆沈」の取材のために東京から岩国へ降り立ちます。戦艦陸奥爆沈の現場に一番近い広島湾の南の端にある柱島へ渡った吉村昭は、地元の人に会い当時の出来事を聞いて回ります。そういった様々な取材旅行から浮かびあがって来る結論、それは一人の人間の気まぐれな行動が引き起こしたのではないかと。この爆発事故で亡くなった方が1121名。
 柱島の南の山口県屋代島の伊保田陸奥記念館がある。