岡本太郎展ー明日の神話を観る

 私がホテル・デ・メヒコに描いた壁画は『明日の神話』と題する。画面の中央には骸骨が炎をふいて燃え上がっている絵である。みな感動する。燃えている骸骨に、不吉とか嫌悪感を示す人は一人もいなかった。メキシコだからこそ、私もああいう絵を描いたのだが。この風土の伝統の深さをつくづくと思い知らされるのである。
                岡本太郎『美の世界旅行』新潮社、1982

 昨日、アーバンビューグランドタワー公開空地内のギャラリーGで『岡本太郎展ー明日の神話』を観た。メキシコで発見された岡本太郎の壁画を日本へ運ぶためのキャンペーンのような展覧会。その下絵(60×170センチ位のサイズ)とスケッチなどが展示されている。他にはTARO−Tシャツ、小物のオブジェ、岡本太郎の本が展示販売されていた。