夕方の散歩でツツジ

ツツジ

 夕方、野暮用で出かける。歩く先々で植え込みに花が咲いている。暮れかける頃の光の中で花が一段とそこだけ明るい。もうしばらくすると暗闇に消えてしまう。先月の初めの頃、モクレンの白い花が咲き誇っていた所は若葉に変わり、ソメイヨシノの桜の花も若葉に変わっている。

 暮れるともなく暮れる
 心の春

 西脇順三郎の『旅人かえらず』の一節。