東の種村季弘、西の多田道太郎と密かに名づけている。その伝で言えば北の山口昌男? となるかな。
多田道太郎編『人の心と自然環境』、1998年刊(カタログハウス)の「あとがき」が面白い。
多田道太郎のあとがき。
変幻自在です。共同研究というとどういうわけかタンクタンクローが遠いむかしの思い出からよみがえってくる。専門ナシ、または多岐と答えてしまう共同研究屋のぼくですが、自由自在八方にはねまわり、あちこちの窓(専門)から手を出したりひっこめたり、が楽しい。いつの間にかそのタンクに何人か乗りこんでおり、みんなてんでんばらばら、それでいて、風とおしがいい。肩肘はらず雑談ができる。 『人と心と自然環境』 344頁
この本では杉本秀太郎の「新編・植物的なもの」、多田道太郎の「環境から文化へ」が読ませる。
最後に、自己紹介、これからやりたいことで、多田道太郎は「専門・ナシまたは多岐。しいていえば共同研究が専門。(共同研究の応援)」と自己紹介。
杉本秀太郎は「フランス文学、日本文学その他を蜜蜂が花から花へとびうつるのを手本として蜜を集める。(無職=無色透明で、あとを生きる。)」とのこと。

- 作者: 多田道太郎
- 出版社/メーカー: カタログハウス
- 発売日: 1998/04/15
- メディア: 単行本
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