「ニューヨーク・バーク・コレクション展」を観る。縄文・弥生土器から桃山・江戸時代の絵画まで110点ほどを堪能する。陶磁器もあった。本阿弥光悦、俵屋宗達、尾形光琳、酒井抱一、円山応挙、伊藤若冲、曾我蕭白、長沢蘆雪、池大雅、与謝蕪村の作品をじっくり観た。
円山応挙の屏風絵の鳥の描写力に感心する。与謝蕪村の絵にも引き寄せられた。思ったより蕪村の作品は感覚が新しい。素晴らしかった。鳥の描写力が緻密で正確、色彩も見事だった。1774年の作品。アメリカ独立戦争の頃の絵だ。
バーク・コレクションの長沢蘆雪、曾我蕭白、伊藤若冲はそれぞれの作品の持ち味を味わえて良かった。
15日に、本展監修者の辻惟雄さんの講演会「生き続ける日本美術」があるそうだ。場所は広島県立美術館地階講堂だという。
久しぶりに、安原顯の『やっぱり本は面白い』1997年刊(ジャパン・ミックス)を開く。巻頭の「二一世紀は、どんな時代か」を読む。うーむ。やっぱりこの本は面白い。