抱影先生とタルホ君

 今夜は曇っていて、東の空に火星が見えなかった。
 野尻抱影の『星三百六十五夜』(中公文庫)の解説を読んでいると、解説の石田五郎氏が、抱影先生からもらった手紙に、「タルホ君は昔小宅を訪れ、漢代出土の白玉の杯でビールを飲ませたところ喜んでい(旧字)ました」と書かれてあったという。
 抱影先生とタルホ君のあいだで、どんな宇宙談議が話されたのだろうか。うーん。聞いてみたい気もするなあ。
 松岡正剛さんが編集していた新聞『ハイスクールライフ』での中村宏稲垣足穂の対談のようなものだったのかな。この新聞はオブジェ・マガジン『遊』が発行されるようになった時よりももっと前のものなのだが・・・。