趣味人の日曜日

 晴天で公園の桜の葉が紅葉していて、半分ほどは散っていた。立冬を過ぎても暖かいのだが、やっと街路樹の百日紅さるすべり)の葉が黄に紅葉していた。イチョウの黄色い葉は半分ほどが落葉している。
 夕方、南西の空に明るい宵の明星の金星が見える。澄みきった空に太陽からの光を受けて光っている。高度は二〇度ほどの位置にあった。
 8時過ぎに東南東の方角に火星が、やや高い六〇度くらいの位置に来ていた。大きさは大接近した頃よりは小さく見える。
 久しぶりにブックオフに寄る。笹川巌『趣味人の日曜日』(講談社現代新書)、澁澤幸子の『イスタンブール、時はゆるやかに』(新潮文庫)と『イスタンブールから船に乗って』(新潮文庫)の二冊。計三冊を買う。各一〇五円。プロフィールを読むと「故澁澤龍彦氏の妹」とある。
 笹川巌の『趣味人の日曜日』は1987年刊で、1984年に刊行された同じ笹川巌の『怠けの歳時記 知る遊ぶ休む』(実業之日本社)の新書版といったおもむきがある。
 目次を見ていくと、「四畳半書斎を窮める」「随筆こそ大人の読書術」「ひまつぶしの極意」『「江戸を歩く会」顛末記』などの博覧引用文が自由自在といったところがある。