おじさん入門

 二十四節気の大雪(たいせつ)。快晴で朝から冷え込んだ。陽射しは強いが、気温は低いままだった。まるで一月下旬の頃のようだ。空は晴れ上がって雲の形が強い風に吹き飛ばされたようになっていた。寒波が来たときの雪雲。夕暮れが近づいて南の空高く月が見える。三日月が上弦の月になりかけていた。
 朝日の「こころの風景」に夏目房之介の連載があり、今日は「大人を楽しむ」という文章を読む。期待していた『おじさん入門』(イースト・プレス)への言及があった。うーん。切ない話だなあ。「風景として楽しめるようになったのは、やはり僕が歳をとったからだ。それでいいのだ。」
 ふーむ。赤塚不二夫の「それでいいのだ」を思い出した。