渡り鳥のカモ

冬のカモ

 晴れて寒いが、陽射しは強い。川を渡っていると、通行禁止になった橋のそばに水鳥の群れが泳いでいた。渡り鳥のカモの群れだ。川岸に近づいてみると、カモがわたしのいる岸辺へ寄って来た。カモが進むと静かな水面に波紋が拡がる。なめらかな水面と渡り鳥と太陽の光。それと風。
 夕方は西の空に夕焼けを見た。暗くなると、通りの街路樹などにイルミネーションの照明が輝く。気温が下がり、とても寒い。厚い手袋を脱いでデジカメを持っていたが、冷たくてすぐに手袋をした。おとぎの国をイメージして造られたイルミネーションの光による造形。ライトアップされた樹。散歩がてらに見物する。
 『芸術新潮』2005年10月号で、河野元昭の「ニューヨークで光琳を」から読み始める。その後、七つの対談が河野さんとの間でやりとりされていた。対談の話者は八名だ。もちろん、話題は尾形光琳の作品と人をめぐってである。スリリングで面白い話が展開されている。