「東海道寄り道紀行」

 『ラパン』2001年冬号を読み始める。種村季弘の「東海道寄り道紀行」⑧を読んだ。「足助街道 塩の道」という題で矢作川・巴川流域を歩いていた。足助街道と飯田街道。歩きながら種村季弘の筆は、後に宮本武蔵に影響を与えた思想家、鈴木正三という人物に目を配っている。それと、民俗学者宮本常一の『塩の道』に触れて「塩の道は敏感に時代の風を受けて栄枯盛衰した。」と感慨を述べながら、このぶらりぶらりの旅を書いていた。写真の路地や足助の町の遠望などを眺める。