枇杷の花

枇杷の花

 立春二十四節気のひとつ。暦の上では春だ。日の出前に気温は氷点下一度ほどを記録した。ぶるぶる、寒いなぁ。朝から快晴で陽射しは強い。だが、春とはいえ、底冷えのする日だった。
 散歩の途中に枇杷びわ)の花が咲いているのを見た。あれあれ、垣根を越して高く四メートルほどの高さに伸びて生えている枇杷の木。花が咲いている。垣根のそばへ近づいて枇杷の花を見た。近づくと良い香りがただよって来る。甘い香りだ。うーん。この寒い時期に、このような素晴らしい香りで咲いているなんて、枇杷を見直したなぁ。
 枇杷の実は初夏に生(な)る。花が、この寒い時期に咲くということを、枇杷の実を食べる時には思い出してみよう。
 昨夜のラジオ深夜便の「こころの時代」に、田中小実昌をめぐって「笑わぬ小実昌」という題での野見山暁治の話を聴き逃がした。またも、眠ってしまったのだ。
 眠る前に番組の「サウンドオアシス」でジョン・ルイスピアノ曲を聴いた。西橋正泰アナウンサーの曲と曲の間の語りを耳にしながら、『エボリューション』という1999年に録音されたアルバムから「四月の思い出」、「チェロキー」、「デュークに捧ぐ」を聴いたのだった。
 MJQのジョン・ルイスは懐かしいね。ヘレン・メリルと共演したMJQのジョン・ルイスを来日公演の時に聴いているのでね。
 『ユリイカ』2006年2月号は「特集 ニートーー新しい文学はここから始まる」。うーむ。「ニート」を特集にしている。クーネル系の雑誌よりはやや読み応えがあるかな。絲山秋子星野智幸の対談を読んだ。
 『美術手帖』2006年2月号は、「特集 漫画は芸術(アート)か?」。椹木野衣伊藤剛の対談を読んだ。椹木野衣の考えを、周りで誰か一人でも支えてくれる人がいれば、面白いんだがなぁ。ここでも、「赤塚不二夫」の名前が登場している。