ちくま文庫復刊フェアをめぐって

 書評のメルマガvol.251の[この版元がエライ!特別企画・ちくま文庫復刊フェアをめぐって] を、今読み終えたばかりだ。この特集を企画された南陀楼綾繁さんが言うように、ちくま文庫編集部のセレクトした9点・14冊はちょっと物足りないですね。最近の光文社文庫は目が離せない復刊ものがつづいている気がします。
 それはさておき、読んだ感想を述べてみます。
 〈書店員の声 出版社からの「情報」こそが大切なのだ〉というタイトルの青木亜紀さんの「声」が、今後のちくま文庫のヒントになるのかな。

 他の出版社の書目を復刊する場合、新刊として発売するのは賢いやり方だな
ー、と思いました。より多くのお客様の目に留まりますし、少なくとも一度は
書店に入荷します。
 対して「復刊フェア」だと、申し込んだお店にしか並びませんし、その情報
を手に入れなければ、その存在すら知り得ないのです。
 なので「出版社よ、もれなく情報を送れ!」と私は言いたい。

 種村季弘の『東京百話』天の巻、地の巻、人の巻の三冊の復刊は喜ばしい。