パウル・クレーの実家

梅の木

 きのうの公園でギターを弾いていた人の見事な音色がまだ余韻あり。フラメンコの曲のような旋律だった。うーむ。素人離れしたテクニック。只者ではない。その時に満開の梅の木を撮った写真に、赤か朱色の上着を着たギタリストの男が、小さく見える。梅の木の左下に。
 『芸術新潮』2005年12月号は「特集 パウル・クレーの静かな闘い」。*1ベルン紀行「熊の古都でクレー散歩」を読んだり、写真や地図を眺める。ベルン中央駅から東に二キロメートルの所に、パウル・クレー・センターが開館している。2005年の6月に。クレーの実家は、この紀行の地図だと、旧市街に近いなあ。旧市街からだと歩いてもすぐだ。「クレーは美術学校中退後5年ほどここでパラサイト・シングルをやっていたし、リリーと結婚後もたびたび息子のフェリックスを連れて戻ってきて、両親に子供の面倒をみてもらっているあいだに絵筆を執った。」(47頁)