『ブックカフェものがたり』

クワの花

 街路樹にクワ(桑)の木がある。高さが八メートルほどの大木だ。クワの若葉のそばに小さな花が咲いていた。薄い黄緑色の小さな花である。『大辞泉』から引用すると、

 クワ科クワ属の落葉高木の総称。ヤマグワ・カラグワ・ロソウなどで、品種も多い。葉は複合卵形で先がとがり、切れ込みのあるものもある。雌雄異株が普通で、四月ごろ、淡黄緑色の小花が集まって咲く。実は複合果で、熟すと紫黒色になり、食べられる。

 うーむ。熟して紫黒色の実がなったら、ひとつ食べてみよう。
 『ブックカフェものがたり』(幻戯書房)、副題に〈本とコーヒーのある店づくり〉とある。コーヒーカップを手元に置いて、さあ、読んでみよう。