琉球王国 よみがえる美の遺産

ナツメの若葉

 夏から秋になると実をつけるナツメの木が通りの街路樹にある。その枯れ枝に若葉が生えていた。まだ花は咲いておらず、柔らかそうな色と艶の葉だ。このナツメの実を昨年は赤く色づき始めから完熟するまでを見たが、花が咲いている時期は見逃していた。

 クロウメモドキ科の落葉高木。葉は卵形で、三本の脈が目立ち、互生する。夏、黄緑色の小花をつけ、楕円形の実を結び、暗赤褐色に熟す。実は食用に、また漢方で乾燥させたものを大棗(たいそう)といい、強壮薬に用いる。中国北部の原産。名は、初夏になって葉の芽を出すことによる。  『大辞泉

 昨夜のラジオ深夜便の「サタデートーク〜輝け!熟年」は、担当アナウンサーが榊寿之さんで「チャレンジに定年は無い」と題してゲストに和泉雅子さんが出演。北海道士別に住みはじめることになった経緯や、北極での体験、東京銀座のことなど興味深く聴いた。
 北海道から一転して、NHKテレビ「新日曜美術館」は「琉球王国 よみがえる美の遺産」を観た。紅型衣裳の図案(デザイン)の洗練された美意識と工芸の確かな技に目を見張らされた。琉球王朝文化の豊かさに思いをめぐらす。
 先日、友人から沖縄旅行の話を聞いた。その時に首里城の美術品の話が話題になった。そういう経緯があったので、この番組は面白かった。
 山下裕二の『日本美術の二〇世紀』(晶文社)を読み始める。ワクワク感あり。