午後から雨になり、梅雨入りした。雨に濡れたアジサイの花が目にも鮮やかだ。雑節では六月十一日が入梅の日となっているから、数日早く入梅したことになるなぁ。『蕪村句集』に、
さみだれや仏の花を捨(すて)に出る
小田原で合羽(かつぱ)買(かう)たり皐月(さつき)雨
合羽とは、今で言えばレインコートに相当するね。その材質は、
雨天の外出に用いる外套(がいとう)の一。ラシャ製のものが伝わったが、日本では綿布や紙に桐油(とうゆ)を引いて、形も、袖のない丸ガッパから着物風の袖ガッパになった。雨ガッパ。 『大辞泉』
二句とも安永六年(1777年)四月二十二日の句である。アメリカの独立戦争の頃の句だ。
『芸術新潮』2006年6月号は「特集 芭蕉から蕪村へ 俳画は遊ぶ」である。うーむ。読んでみようかな。