日米交換船のこと

 夜、ラジオで鶴見和子さんが亡くなられたというニュースを聞いた。四月に、鶴見俊輔加藤典洋黒川創の『日米交換船』(新潮社)という本をめぐって*1と、後に鶴見和子さんのインタビュー「わたしの戦後60年」の録音テープを何度も聞いたことを、〈『日米交換船』余聞〉*2として、書いてみた。
 鶴見和子さんは一九四二年の六月に二十四歳だった。その年の三月二十四日(?)に弟の鶴見俊輔さんはFBIの三人の男によって下宿でねむっているところを捜索されて、東ボストン移民局の留置所へ。
 昨年の八月のラジオ深夜便のインタビュー「わたしの戦後60年」で語られた、鶴見和子さんの話を録音したテープを聞きながら偲んでみよう。NHKのラジオ番組で再放送されないのかな。